日本の高等教育がいかに開かれていないかの象徴かも

はてブホッテントリに、id:higeponさんの「オンラインで動画・音声・教科書を無料で公開している大学の講義・授業まとめ」という記事があがっています。はてブのコメントとか見てみると「これはすごい」「これはいい」「まとめ」などのタグが書かれています。でも、eラーニングとか教育工学とかやっている人は、そういう感想は持たないだろうなぁと思います。「日本もやっと一般の人も注目するようになったか」というのが、正直な感想かもしれません。

まとめとして挙げられているのは、MITのOCW(オープン・コース・ウェア)や日本を含め各国のOCWを中心としたものです。実際にはこの何百倍もの、教育のためのコンテンツがネット上にはあると思います。たとえば、向後先生@早稲田大の「dfltweb1.onamae.com – このドメインはお名前.comで取得されています。」なんて、2004年から公開されており、非常にわかりやすい内容になっています。しかも、本になってバージョンアップしてますし。

統計学がわかる (ファーストブック)

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とくにOCWは、その意義として授業の教材を公開するにあります。授業内容(つまり授業の様子)は積極的には求められていないと思います。個人的は、授業のビデオが見られることはうれしいですが、それをどう見るかという態度が見る側に結構問われるのではないかと思ってます。ちょっと前のeラーニングはそういう風潮があったのですが、「授業の動画がないと役に立たないよね」というような教材としてはいけないのではないかと、個人的には思うのです。学習できる道具を無償で得ることができたとき、人は学習していくことができるかどうか、ちょっと難しい問題でしょうが、そこが大事なような気がします。

その点では、id:higeponさんはすばらしく自分自身をコントロールできていると思います。

講義はすぐそこに開かれているので、あとは「勉強方法」に従い講義を受けるだけだと思いました。

オンラインで動画・音声・教科書を無料で公開している大学の講義・授業まとめ - higepon blog

勉強方法を勉強して分かった僕に足りなかった3つのこと。

それは

  1. 時間割
  2. マインドマップ
  3. 復習

の3つ。

勉強方法を勉強して分かった僕に足りなかった3つのこと - higepon blog

3つのうち1つだけからはじめてもよいのかもしれません。個人的には1,3,2の順でオススメですがね(笑)