教育

なかなかうまく当てはまらない

来年度の授業のシラバスを作成するときには、教科書を使用するか否か、使用するとすればどの本にするかを検討するわけなんですが、参考文献は見つかっても教科書に適した本ってなかなか難しいんですよね。 教科書にするとなると、その本の構成や内容のレベル…

情報デザインの本、いろいろ

日記を書くのはえらい久しぶりですが(汗)、年末ということで職場の自分の部屋の掃除をしています。掃除をするといろんなものが見つかって、それを見ていたら…って時間が経っちゃいますよね。 そんなわけで、数か月前にきちんとまとめようと思っていた、情…

初年次教育と「実践日本語力」(つづき)

さっきの日記で『新聞で学力を伸ばす 切り取る、書く、話す (朝日新書)』を紹介しましたが、肝心の「実践日本語力」をトレーニングするための方法について中途半端にしか触れていませんでした。 トレーニングのメニューは「スクラップ」と「プレゼン」の2本…

初年次教育と「実用日本語力」

年度後半の授業もはじまってしまいまして、バタバタしているわけでもないのに、頭はそこそこ動いているのに体がついてこない感じです。教える側がそうなんですから、学生も同じでしょうけど(汗)さて、後期の1年生のゼミで何をやろうかな、ここ1週間ほど考…

○○学を学ぶときにはその歴史も知っておいたほうが得

例えばですね、統計学での統計処理なんかそうだと思うんですが、授業では「整理された知識」、つまり先人たちが苦労して編み出した考え方や技を体系だてて修得することができますよね。ただ、そういうときに「なんでこんなやり方しようと思ったんやろ?」と…

「大福帳」はじめてみました

ひさしぶりに、はてなダイアリーに書きますが、長文になります(汗) さて、今回は授業のお話。「大福帳」というのをご存知でしょうか。Googleで「大福帳 授業」*1で検索するといろいろ情報がでてきますが、毎回の授業での学生と教員とのコミュニケーション…

もっとからだで覚えられるといいのにな

職場であった高校生向けのイベントで使えるかなと思って、買ってみました。オライリーの「Head First」シリーズの一冊。頭だけでなく身体も使って、統計を勉強しようという本です。Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本作者: Dawn Griffiths…

高校の数学を読み直す

勤務先の学生の採用試験対策なんかで、数学の話をしなきゃいけないことも多いんですが、公式・定理とか解法を忘れすぎているため、事典のように使える本を用意してみました。新体系・高校数学の教科書 上 (ブルーバックス)作者: 芳沢光雄出版社/メーカー: 講…

文字と図解の絶妙なバランス

新学期がはじまってから、ほぼ毎日2コマ以上の授業をやるという、結構タイトな日々を過ごしています。この生活があと二カ月以上も続くと思うと涙が出そうです(涙)そんなこんなで、今期の担当科目は、基礎教養科目の情報リテラシー、学科の基礎ゼミ、専門科…

「思い込み」をしないのは簡単じゃない

この前紹介した、NHK教育の「テストの花道」という番組ですが、今週の第3回目は見逃してしまいました(汗)再放送かNHKオンデマンドで確認するとして、先週あった第2回では「情報を読み取る力」というテーマでした。ただ、この回のテーマを正しく言い直せば…

高校生相手だからって侮れない

以前、特別放送みたいなのでやってた番組で興味深いのがありました。NHK教育テレビの「テストの花道」というやつです。まぁ、タイトルはどっかからのパ○リな感じですが、内容はなかなかおもしろかったです。この番組は、高校生を対象に「テスト=定期試験や…

元祖はすごい

明日、正確にはあと数時間で4月になってしまいますが、昨日の記事で書いたように、4月からの授業で使う資料を探したり整理しています。 今しているのが、統計学の授業の最初の数回の授業で使う資料を探したり、内容を検討したりしています。とくに、1回目の…

どっちも立派なプレゼン

今回はプレゼンテーションの本を2冊紹介したいと思います。この2冊、まったく重要なポイントがまるで逆です。そして、どちらも卒論や学会・研究会での発表には向かないと思われるスタイルのプレゼンテーションについて書かれています。でも、プレゼンテーシ…

読んだだけでわかったつもりになるのは間違い

昨日書いたように、今週から時間に少しだけ余裕ができたので、来年度の授業の準備をはじめています。まずは、初年次教育の授業から。昨年度と今年度は、初年次教育やアカデミックスキルに関する本を読んで、それらの「エッセンス」*1をまとめた資料を作って…

スタートと継続

もう2月も終わりですね。そして冬季オリンピックも日本時間の明日には終わり。個人的には序盤はフィギュアスケート男子、中盤はカーリング女子、終盤はフィギュアスケート女子のそれぞれの協議を楽しませてもらいました。世間がそんなことに沸いている間、と…

データは分布を確認しながら分析するのが定石

来年度の統計関係の授業で使う教科書への採用は見送ったのですが、統計的なデータ処理の演習などに役立つ本を先日他の方に紹介しました。Excelの機能や関数を使った分析方法や例題による操作の説明が充実しています。Excelを使った統計学の入門書としては、…

読み書きの繰り返して、言語力と論理的思考力を養う

ときどき購入する「日経ビジネス アソシエ」に興味深い連載記事がありました。内定者研究のなかで、本を精読することで言語力を磨き、1冊の本を繰り返し読み何回か感想文を書かせることで論理的思考力を養おうというお話。飲料水メーカー「ホッピービバレッ…

何もないところからいい考えは浮かばない

昨年、お仕事の関係でワークショップのようなものやグループワークなどを仕切る仕事をやらせてもらった関係で、集団で何かを生み出す作業にちょっと興味を持っています。以前から、アイデアの発想とかには興味があったんですが、一人で考えるのも悪くないの…

「キャリア」と「進路」の違いってそんなにあるのか

最近はTwitterでつぶやいてばかりで、ここ20日近くブログに書いてませんでした(汗) それというのも、授業やら来年度の準備で忙しかったからです。とくに来年度のシラバスの作成。うちの職場は他の大学に比べるとかなり作成を始める期間が遅かったのですが…

目的がはっきりしないのにグラフなんか書いても駄目

今年の授業は先週からはじまっているのですが、以前の日記に書いたグラフの作成を扱った授業はなんとか昨年末にひと段落終えられました。結局は、いくつかの種類のグラフを取り上げて、どういう目的で利用するのか、注意すべきポイントは何かを説明しながら…

これひとつあればOK、かも

先日書いた記事で新しいMoodleの本を紹介しましたが、その監訳者でもある熊本大学の喜多先生が、技術評論社のサイトでMoodleの活用とカスタマイズに関する連載をはじめられました。 eラーニングシステム Moodleの活用とカスタマイズ:連載|gihyo.jp … 技術…

あれもこれも取り上げたいけど、そう都合よくはいかない

うちの職場では来年度の授業のシラバスづくりが年明けに予定されているため、現在教科書探しをしてたりします。もちろん、教科書なしでプリントやら自分が作った教材やらでやる授業もあるのですが、「この分野を一応勉強したというならこれくらい知っとかな…

なんでも円グラフにすればいいってわけではない

今担当している授業でのネタとして、グラフの作成に関する情報を集めています。いくつか見てみたなかで、グラフを使った表現の入門として、最適な本がありました。「なぜグラフを作るのか」という超入門からはじまり、統計やビジネスでのグラフの活用まで、…

Moodleの完全解説はありがたい

昨日子どもを連れて近所のショッピングセンターに行ったときに、そこの本屋でたまたま見かけた本。まさか、こんなショッピングセンターの普通の本屋さんで見つけられるとは思わなかった、Moodleの完全解説書です。Moodleによる eラーニングシステムの構築と…

思考のツールとしてコンピュータが活用できるようになってほしい

最近は授業以外のお仕事が立て込んでいて、なかなか本を読む機会もなかったのですが、何かのきっかけで「これはっ」という本に出会うこともあるもんですね。今年から担当することになった、前期の統計の授業では「マンガでわかる統計学」シリーズに大変助け…

良いもの・必要なものなら継続されるはず

政権が代わって、いろいろと政策が変わりつつありますが、教育分野でも大きな方針転換があるようです。昨年度から始まった、教員免許更新制度を2010年限りで廃止する方針を固めたようです。 教員を続けるために10年に1度大学などで講習を受け修了すること…

理屈はわかるけど実態には合わないよね

新しい政権になって、いろいろな改革がはじまりつつあるようですが、そんな中でひとつ気になるニュースが。大学での教員養成課程を4年間から6年間にしようというお話。 川端達夫文部科学相は18日の記者会見で、民主党が総選挙のマニフェストで掲げた「教員…

明日からが本番だからといって簡単には休めない

明日からいよいよ年度後半のお仕事がはじまります。しかし……今日のいろいろな会議をやったあと結構疲れてしまいました(汗)マズい状態です。会議ではいろんな話があって、とてもここでは書けないようなややこしい話もあったりで(汗)、またいくつかの役を…

一石二鳥に目処が立ちそう

今すぐとか来週とかではないですが、もうじき後期の授業がはじまります。それで、ここしばらくは準備作業をしています。実は、昨年まで担当していた大変苦労した実習系の科目*1を降りることができたんですが、そのかわりにゼミと自分の所属の情報系の科目を…

パソコンさえあれば簡単にできると思ったら大間違い

今やっている統計学の授業は講義形式です。ですから、板書がメインになり、そのないようはいくつかの分析方法のための数式を説明することが中心になっています。個人的には、情報+数学系の学科出身なのでそういう授業をするのは苦ではないのですが、授業を…