情報検索の4つのシーン

いつも学生に情報検索の実習(検索サイトの活用とか)をやるときに、引っかかるものがあるんです。
もちろん、明確に目的をもって検索するときもあるのですが、一般の生活で検索サイトを使うときって、テレビや雑誌などを見て気になったキーワードや商品を検索しませんか。はたまた、検索という行動自体が目的になって、だらだらといろんなサイトを見ていく。自分がそんな風に検索を利用してたりするので、お決まりの「検索の実習」に実は疑問を感じているんです(汗)
そんなインターネットを使った情報検索のシーンが、4つに分類できるそうです。

拙書「サーチアーキテクチャ」では、人々の情報探索シーンを4つに分類しているがこの中で目的もさがす場所も明確に決まっていないようなブラブラと探すようなシーンは「散策」と名付けている。「散策」は本来はビジネスの分野ではあまり発生しない検索シーンといわれる。仕事の場合は目的かやるべき事の少なくともどちらかは決まっている事が多いからだ。ただ、サーチャーやマーケッターなど特定分野の動向を広くウォッチしているような職種だと「散策」シーンの割合は結構高いかもしれない。

ときには検索開始点を変えてみよう!:ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦:オルタナティブ・ブログ

引用元では、図解でわかりやすく書かれています。意外と多いのが、何をどうやって探せばよいかわからないので試行錯誤する「探究検索」やぶらぶらと探す「散策」が、シーンとしては多いじゃないですかね。
で、ネットに敏感な人は、そんな行動から面白い情報を見つけてくるのかなぁと想像みるのですが、どうでしょうか。

ところが検索開始点をいつも固定していると実は新しい出会いへのチャンスが減ってくる。したがって偶然的な良き出会いを期待し楽しみたい人は、時々検索開始点を変えてみると良い。また新しい発想のためにはあえて今までと違う情報に触れることも重要なので、これを目的として意図的に検索開始点を変更するなんてことも充分にありえる。

ネットワーク科学的にいえば、「弱い紐帯の力」ってやつですかね。日ごろ使わない情報源から新しい情報を得ていくという構図は、まさにスケールフリー・ネットワークであるWebの特徴を生かした情報「探索」の方法ですね。