京都精華大学のオープンコースウェアはPukiWikiでできている

何百枚もの資料を印刷しながら、ARG(Academic Resource Guide)*1というメールマガジンを読んでいて、京都精華大学オープンコースウェアが公開されたことを知りました。JOCWに入っているのは知っていたんですが、ようやく公開にこぎつけたようですね。

京都精華大学オープンコースウェア」は、京都精華大学で行われた実際の授業・教材・資料その他をデジタル化し、インターネット上で無償公開するウェブサイトです。
オープンコースウェア(Open Course Ware)とは、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)が2001年に開始した、大学での講義情報を公開するプロジェクトです。以後、世界中の多くの大学がこの試みに賛同し、日本でも2005年にJOCW(Japan Open Course Ware)連絡会が発足しました。京都精華大学では、2000年から本校独自で行ってきた「授業公開」を引き継ぎ、JOCWと連携し本校で行われている講義を社会の知財として提供していきます。

京都精華大学

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早速、いろいろ中を探索してみたんですが、まだ公開されている授業は多くないものの、デザイン的にもきれいだし、アイコンなども機能的に使われています。おそらく他大学でこれまでに公開されているOCWを参考にされたんでしょうね。

いろいろ見てて「なんかブログっぽいなぁ」と思って、URLを見たら「%E4%BA」やら文字をエンコードしたものが…もしやと思って、ページの下のほうをみると「Powerd by PukiWiki」と書いてあるじゃありませんか。これにはびっくり。Wikiをこういうのに活用しているのは、そんなにたくさんはなかったと思います。個人的には、授業で使っているテキストの作成に使っていますが、Wikiであればコンテンツを作るのはだいぶ楽なはずです。
また、はてなダイアリーを使っている人は「はてな記法」の良さをご存知でしょう。Wikiの記法も、非常に似た記法です。個人的には、これらの記法に逆らわずに書くことで、構造的な文章が書けるし、結果としてわかりやすい文書ができると思っています。現時点では、おそらくテキストや課題などの文章を入力されているのは、ほとんど専門のスタッフでしょう。しかし、これらの記法は覚えるのは、そんなに難しくないですから(表は大変だけど)、教員に広まりやすいかもしれませんね。

ただ、PukiWikiは検索結果の表示のしかた(該当するページのタイトルが列挙されるだけ)や、URLが長くなる傾向があるなど、CMSとして使うには少し問題もあると思っています。まぁ、OCWは受講生との双方向性よりも授業のあらゆるコンテンツを公開することが目的ですから、とりあえずは支障はないでしょう。しかし、先にあげたような問題点が解消されれば、より使いやすいものになると思います。

授業の中には、この授業のように、YouTubeに授業に関係した映像を登録して、コンテンツとして掲載していたりもしています。非常に面白いOCWだと思いますので、ますますの充実を期待したいところですね。