「思い込み」をしないのは簡単じゃない

この前紹介した、NHK教育の「テストの花道」という番組ですが、今週の第3回目は見逃してしまいました(汗)再放送かNHKオンデマンドで確認するとして、先週あった第2回では「情報を読み取る力」というテーマでした。

ただ、この回のテーマを正しく言い直せば「思い込みをなくして情報を正しく読み取る力」になると思います。ある文章を読んだり聞いたりして、その話がどんな内容だったかを伝えたりあらためて考えるとき、人間は「勝手に=思い込み」で情報を補足しようとしたりしますよね。その「思い込み」をなくして、正しい情報だけを読み取るにはどうしたらいいか、という番組内容でした。

番組の冒頭では、だまし絵で有名な「妻と義母」を使って何に見えるかを実験。面白い回答もありましたが、人間って思いこむと他の情報が見えなくなってしまう例として、取り上げられていました。ちなみに、どんな絵かということですが、「錯視」の研究で有名な北岡明佳先生@立命館のサイトで紹介されています。
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今回は「列挙ムシ」というムカデみたいな(苦笑)虫のイラストを使ったツールに、思いついたこと・思い出したことを列挙して書いていくというのが第1段階。第2段階では、列挙したことが本当に元の情報にあったことなのかを最低でも3回はツッコミを入れてみようというもの。慣れてくれば、列挙する過程でツッコミをいれることもできますね。

前回の放送に比べると、勉強のツールとしては「いまいちかなぁ」とも思いましたが、思い込みを取り除くことは結構難しいと思います。ただ、きちんと訓練すればそういう考え方ができるようになるとも思います。マスメディアやインターネット上の情報を読み解く上では、必要不可欠な力ですから、大学生もきっちりマスターしてほしいしですね。