なんでも円グラフにすればいいってわけではない

今担当している授業でのネタとして、グラフの作成に関する情報を集めています。いくつか見てみたなかで、グラフを使った表現の入門として、最適な本がありました。「なぜグラフを作るのか」という超入門からはじまり、統計やビジネスでのグラフの活用まで、幅広く、それでいて重要なポイントを押さえた本です。

レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術 (講談社現代新書)

レポート・プレゼンに強くなるグラフの表現術 (講談社現代新書)

なかなか本屋で手に入れられなくって、近所の公立図書館でしばらく借りてて、斜め読みしながら、その的確な内容に感心しています。データの比較や構成比など目的別のグラフの表現に触れているのは当然として、グラフを読みやすくするポイントなど「グラフを正しく作る」のに必要十分なことが書かれています。ページ数はそれほど多くなく、当然沢山の事例のグラフが載っているので、何度でも読んで、目で見て感じ取るのが、この本の一番いい読み方かもしれません。
また、単なるグラフによるデータ表現にとどまらず、絵グラフ(分流型帯グラフ、ピクトグラムなど)のような情報の可視化としての「情報デザイン」的な部分についても触れられていて、「こんなやり方もあるのか」と楽しみながら「読んでいます」。

ええっ、まだ現在進行形で「読んでいる」状態で、できれば来週の授業のネタに使いたんですよね。うまくエッセンスをまとめて、授業に活かせるとよいのですが(汗)