継続するだけが力とはいえない

今年度も早一ヶ月が過ぎ、担当する授業も3週目を終えた状態で、ゴールデンウィークに突入することになりました。ここらで、これまでの3週分の授業を振り返ってみたいと思います。

  • 1年生の情報リテラシ系の科目
    • ほぼ例年通りで、とくにかわり映えなし。内容はほぼ前年度と同じ。学生の入学時の情報リテラシ(とくにスキル面)は、例年とあんまり変わった気がしない。
  • 1年生のゼミ
    • 欠席者がちらほら入るのが気になる。内容的にはあまり進んでいないので、まだまだこれからという状態。うまく進めば、昨年度のより実りの多い授業に化けるかも。
  • 上級生の統計学の科目
    • 自転車操業状態(汗)自分の勉強をしながら、教科書を読み説いたり、参考図書などを見ながら、補足資料を作っている状態。「わかりやすい統計学≠数式があまりでない統計学」でないことを痛感。だが、学生は数式がでてくるとしんどいみたい。

まぁ、ざっと思いついたのは、こんな感じの現状です。何べんも書いていますが、統計学の授業は今年度から担当したこともあり、本当に手探り状態です。来年度のテキストをどうするかも考えながら、今の教科書をどう生かして授業をするか、Excelを使う実習部分をどう授業に組み込みかなど、いろんなことを考えながら、毎回の授業の中で試行錯誤しています。とにかく準備が大変ですが、なんとか来年度につなげられるようにしたいです……なんて書くと、今年の受講生に失礼ですよね(汗)

個人的に一番問題に思っているのは、情報リテラシ系の授業です。ここ2,3年内容を大きく変えていません。2,3年前に内容を大きく変えたのは、高校までに情報の授業を習ってきていることと、うちの職場のICT環境が大きく変わったためです。つまり、教えることが根本的に変わったからではないんです。まぁ、eラーニングを導入したりはしていますが。
来年度以降のことを考えると、ここままではいけないなぁと感じています。新しい情報リテラシ系の授業の中身というのをもっと模索しないといけないと最近痛感しています。現実として、操作教育もしないといけないし、情報モラルも扱わないといけない。でも、それだけではダメだと考えています。最近、某メーリングリストの議論を見ると、情報社会学の知見も必要ではないかと感じでいます。うまくいけば、後期からの授業では、このあたりのことを少し反映できないかなと思っています。それが結果的に、情報リテラシの上位概念である、情報フルーエンシーにつながるといいなと思うのですが。うまくいくかどうか…