やっぱりこれなら統計学がわかる

来年度の授業で統計を教えなければいけない状況に追い込まれたので、今いくつかの統計学の入門書をチェックしています。そんな中で「統計の初学者にはこれがおススメ」という本が2冊あります。たいていの学生が体験するアルバイトのなかで統計を使ってみようという、このシリーズ。2冊読めば、統計学で基本的に押さえておくべきことがわかるんじゃないでしょうか。

統計学がわかる (ファーストブック)

統計学がわかる (ファーストブック)

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 (ファーストブック)

統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 (ファーストブック)

1冊目の方は、以前の日記で紹介しました。こちらは、ハンバーガーショップにアルバイトとして勤める女子大生をとおして、「データの違いを調べる」、つまり基本的な統計量からカイ2乗検定やt検定までを解説しています。
2冊目では、統計学のもう一つの側面である「関係を調べる」ことをテーマとしています。こちらはアイスクリーム屋でアルバイトをしている女子大生をとおして、相関や回帰分析、因子分析などを学習することができるようになっています。
いずれの本も、あるお店のアルバイトとしてさまざまな場面で統計学を駆使して(?)問題を解決したり何かを発見していきます。全体のストーリと章ごとのストーリーが具体的で、そのストーリーと紹介される統計学の内容に無理がないので非常に読みやすいです。もちろん解説も丁寧ですし、何より説明で使われているデータが身近なのが理解を助けてくれると思います。
来年度の授業で使う教科書は、前任者との関係ですでに別の本にきめてしまったのですが、自分自身の勉強の参考になったので参考書として学生におススメしたいですね。