見ているつもりと見たのとは大違い

自分自身も人の親になりましたし、身近にシングルマザーの人がいるので、貧困が子どもに及ぼす影響は気になります。だから、こんな言葉は大変残念…というか、今まで何見てたの?っって思いました。データ以前に五感で感じなかったのか、と。

「女性の就労率が低い」というのは、母子家庭においては全く事実ではない。この国でシングルペアレントであるというのは、どうやらワーキングプアへの最短距離のようなのだ。

404 Blog Not Found:まさかここまでひどいとは - 書評 - 子どもの貧困

そりゃそうでしょ。「お金を稼ぐのは親(大人)の責任」というのがこの国のルールである以上、たとえシングルマザーであっても働かざるをえんのですから。手は差し伸べても、他の家庭並みに生活できることころまで誰かが支えてくれるわけでもないのに、働かんでどうして生活できるのでしょうか。しかも、今のご時世、自分の就労条件に合った職場はなかなかないというのに。

日本はこれまでずっと、政府が子どもから奪ってきたのだ。

子どもも含めた国民全体からというほうがいいんでしょうね。「子どもから」というほうがインパクトはありますが。

ページをめくるのが鬱になるほどしんどい内容の本だそうですが、こういう本を著名ブロガーの弾さんが紹介されているのは大変価値のあることだと思います。手に入れて読んでみたいと思います。

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)

子どもの貧困―日本の不公平を考える (岩波新書)