昔の授業を思い出す授業

今担当している授業のなかに、情報リテラシ系の実習があります。その受講生の中には、かなりお歳をめした方が数名おられます。実は、自分が担当している情報リテラシ系の授業では、「もうローマ字入力とか日本語変換できるよね」を前提条件に授業をしていたりします。しかし、この数名の方々はローマ字は多少理解されてますが、日本語入力や変換はほとんどできません。と、なると「これからの授業が大変だなぁ」と思うこともあるのですが、同時に別のことも考えたりしました。

授業を担当させてもらうようになった、6年程前、大学1年生でローマ字入力や日本語変換がきちんとできた学生は、今ほどは多くなかったと記憶しています。むしろ、半分以上の学生がだめだったんじゃなかったかなぁ。だから、そのころはローマ字変換や日本語変換の方法を教えていました。

ただ、それもほんの数年の話で、できない学生はクラスで1、2名いるかいないかという時代がさらに数年、そして今に至るという感じです。なんか懐かしいですね。

だから、今高齢でパソコンでの文書入力もままならない方々に教えるというのは、あらためて、こちらの教える力を試されているなぁというい気がしています。ほかの若い学生のほうも面倒を見ながら、うまく教えられるのか。真剣に考えると結構しんどいかもしれませんが、ある程度臨機応変にできればなぁと思っている次第です。