the moment

Webというか、コンピュータやネットという道具は、過去を記録することにかけては得意中の得意だし、現状を確認することも(それなりのしかけを作っておけば)割と得意、未来を記録というのも割とできる。まぁ、道具としては、現状かなり優れたものなんでしょうが、この1年半くらいは個人的執着の対象になっていません。
むしろアナログな道具のほうが今は気になる。思考の瞬間を(実際にはちょっと遅れだけど)切り取れる、そんな道具のほうが最近気になっています。瞬間、別の言い方をすれば「刹那」ですが、そのままタイトルにしちゃうと、某アニメの話になっちゃうので、前置きが長くなってしまいました(汗)

ブログは過去を意識したWebツールであり、Googleカレンダーグループウェアは未来を意識したWebツールである。
ToDoリストやプロジェクト管理表、カーナビは現在を意識したツールである。
しかし現在よりもさらに細かい時間単位、たとえばこれを仏教の言葉で刹那(せつな)とあらわされる、瞬間、瞬間を切り取ったもの、と考えると、
これはToDoリストなどとは異なる時間軸であると言えるだろう。たとえばMOLESKINEは刹那を意識したツールである。
ToDoリストが管理するのは「現在の状態」で、MOLESKINEがサポートするのは「主観的な思考」である。
数秒、数瞬前の情報を記録することで、次の数瞬に考える思考を解放する。
計算用紙。電話メモなどもこれにあたる。いわば思考のストリームをサポートする道具だ。

http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20080323/1206243340

さて、教育関係ではeラーニングがもてはやされてる(?)けど、時間軸という意味でみるとどうなんだろう。関連する話題で、「インストラクショナル・デザイン」なんてのは時間軸(プロセス)に注目していると思う。でも、教育や学習の刹那を、eラーニングではどう扱えるのだろう……