ライフハックと情報リテラシ

研究会でも、強引な形で少しだけ触れたのですが、ライフハックを開発するには、ある程度の情報リテラシが必要だと思うのです。

ライフハックといえば、スケジュールやタスクの管理、読書術、メモ術など、生活や仕事の中で、いつくかの道具(ガジェット)を活用して、何かを生み出したり効率よく改善したりする手段だと、個人的には思っています。これらって、「時間」や「予定」や「文書」などのあらゆる情報と、道具(デジタルでもアナログでも良い)をうまく組み合わせないとできません。また、プロセスやある種のルールを作ることもライフハックの開発には欠かせませんが、そこにも情報と道具の関係、さらには人間の心理を考慮しておくことも必要になってきます。

そういう全体的な構造を考えると、「これって、ある意味、まさに情報リテラシと違うん?」と思ったりするのです。研究会のときは、ここまで言葉を尽くして説明しませんでしたが(汗)情報本来の中身や機能、関係性を考えて、適切に配置したり新しい関係を作ったりする。こういう能力は、本当の意味での情報社会に必要じゃないかなぁと思うんですよね。ある意味「プログラミング」より大事ではと思ったりもします。
何かがうまく行くプロセスや行動を考えるのって、とっても創造的だと、最近思っています。eラーニングなんかをやっていると、とくにそう思ったり。インストラクショナル・デザインなんてのもそうですが、「デザイン」をするのって、すごく頭を使います。実際にモノを作る以上かもしれません。そういう意味で、情報をうまくデザインして人を導く能力として「情報のデザイン」は、情報リテラシに欠かせない能力じゃないかなぁ、と思ったりします。