スポーツ・健康系学部学科はどこへいくのか?

関西圏(とくに大阪)では、ここ数年、スポーツ・健康系の学部・学科がいくつか新設されています。もちろん、定期的にやってくる健康ブームも理由のひとつでしょうが、これからの高齢化社会を見据えてというのも理由として挙げられるでしょう。
大学を考える」の少し前の記事で、この話題を取り上げていました。背景をこう分析されています。

確かに、運動と健康に対する需要は高まっていると感じます。
そんな時代背景と、大学でのスポーツ選手の育成の課題が、うまくマッチしてきたということでしょうか。

スポーツ・健康系学部の新設が相次ぐことについて考える | 大学を考える

そして、これからスポーツ・健康系の学部学科を卒業してくる学生には、個人の運動能力よりむしろ、科学的な理論、チームをマネージメントするスキルなど、ずっと知性や理論を身に着けていることが望ましいだろうとしてさています。そして、例えば、将来の進路を広げる意味でも、最近注目されている「コーチング」がキーワードになるのではと指摘されています。
この意見には、まったく同意です。現実問題として、スポーツ選手としてある程度の結果を残せるのは、ごく一部の人間です。大学は(広報的な意味も含めて)スポーツの優秀な学生を、このような学部学科に入学させようという傾向が、かつてはありました。しかし、これからはスポーツや健康を多角的な視点から捉えられる人物を生み出していかないと、こういう学部学科には将来性はないのではないでしょうか。