Wikiでアクティブ・ラーニング

先日、職場でFD(ファカルティ・ディベロップメント)の研修があって、そこでアクティブ・ラーニングの初歩をワークショップ形式で体験させてもらいました。
アクティブ・ラーニングのきちんとした定義は知りませんが、あるサイトを参考にすれば、簡単に言えば「学習者(学生、生徒)が自ら主体的に活動して学ぶ方法」です。一般的な授業が教員主導による(学生からすれば受身の)授業方法ならば、アクティブラーニングは教員はガイド役となり学生が書いたり話し合ったり教えあったり応用しあうことで学習していくという授業方法です。最近注目されている、学習者中心の学習方法のひとつと言えます。

このアクティブ・ラーニングをWikiを使ってやった事例があるそうです。私自身、Wikiを教育に使っていますが、自分(教員)のためのツールとしてしか活用してません。参考になるかもしれません。

今まであった学校間、教師間でのコラボではなく、教師と生徒のコラボの可能性もこれから広がって来ると思います。ニューヨーク州Rochester Institute of Technologyでソーシャルコンピューティングを教えているElizabeth Lane Lawley教授は最近行われた中間テストの問題を生徒と協力して作ったそうです。彼女のブログでレポートが書かれています。
mamamusings: collaborative exam creation

http://www.yasuhisa.com/could/entries/001087.php

引用先に大まかな内容がまとめられていますが、Wikiを使って学生に中間試験の問題を作らせたそうです。成績と関連していることもあって、結構学生の参加があったようです。問題の質などで課題もあったようですが、それなりに教育的効果はあったそうです。問題を考えるには、学習している内容をある程度理解しないといけないですから、本当に能動的な学習になりますね。
Wikiの活用方法としてはシンプルな取り組みだと思います。最近個人的に、学習者の共同作業に注目しているので、Wikiに限らず教育のIT化という大きな枠組みの中で、今後の参考にしてみたいと思います。