コーチングというよりコミュニケーション

あるカフェでの男女の会話から、コーチングのツボを紹介するという本。4コマ漫画1ページ、簡単な解説2ページ、関連する質問4つで1ページ、計4ページが1つのテーマになっています。この本の最初には、1日1テーマずつ読んで実践するとよいと書かれています。そんな、ある意味「ゆるい」ペースで読んでかみ締めるのが適していると、私も思います。

質問で学ぶシンプルコーチング

質問で学ぶシンプルコーチング

コミュニケーションが下手な男性とコミュニケーションが上手な女性の会話。その会話から「ああ、そういうのあるなぁ」「なるほど、こうすればいいんだ」と気付かせてくれます。それを、やさしい解説で頭に定着(というか納得)させてくれて、最後の質問でトレーニングをすることができます。まさに、この本こそが「シンプル・コーチング」だと思うのです。
また、本書はコーチングの入門書であるのですが、コーチングというのが人の頭の中にあるものを引き出したり、行動を促したり、いろんなことを気付かせるための「コミュニケーション」であることを強く意識させてもらいました。コーチング関係の本は「引き出す」「活かす」「変化させる」と、一見すごく大変なことをテーマにしているように見えるのですが、本書はその基盤であるコミュニケーションが重要であることを気付かせてくれました。