情報リテラシ教育で操作を教えるには動画がベストか?

この前の日曜日は、職場の仕事に行った後、大阪でのいつもの研究会に行きました。久々にスーツで移動したので、しんどかったし(汗)、何より暑かったのです。

で、いつもの研究会ですが、かなり久々に熱かったですね。I先生がちょこっと吼えられるのが見られて感動でした(笑)いやぁ、研究者とはかくあるべきというお姿を見たような気がします。内容と感想は次のとおり。

  • 「情報」はどんな教科とも連携できるという主張
    • 「広い意味での「情報」は、どんな教科でもできる」
    • 「やり方も、その教科の先生と情報の先生・スタッフが協力するスタイルが望ましい」
    • ちょっと焦点があやふやだったような気がする。人の事いえないけど(汗)もし、連携だけが主張だと、最近の風潮と同じく、情報という教科は「添え物」にしかならないんじゃないのかなぁ。
    • 「情報」という中身と「情報を教育する」という意義を、もっとみんなで研鑽していかないといけないなぁと感じた。「情報を教育」することで、どう世の中が変わるのか。ICTだけを見てもいけないような気がする。
  • 動画による授業情報の提示とそれによる自習環境の効果
    • これはid:lionusさんの発表なので、詳しくはリンク先を参照
    • 「講師一人で教えないといけない状況になり、動画教材を作って学生に閲覧させた」
    • 「そして、授業は自習形態をとり、講師は学生の応対に専念することができた」
    • 「学生からも自分のペースでできるとの意見があった」
    • 自分も動画を作り始めたけど、作っても見てもらえない、見させる時間がないなどの問題を感じていて、大変参考になった。
    • 動画に、一時停止・再開機能をつけるのは、一種のインタラクションでいいなぁと思った。一方で、垂れ流し(しかも操作全部)をしているという別意見もあり、方法をいろいろ検討する必要があるなと思った。
    • 気になったのは、lionusさんのところのコメントにも書いたし発言もしたけど、「動画を見た=理解したつもり」になる危険性がないかということ。視聴者(学生)の理解を、動画が奪わないかと思ったりもする。
    • ただ、「それって前で先生がするのを見るのと何が違うの?」という疑問もわく。ひとつの画面を見るのか、教員のほうも見ながらやるのか、という違いはあるが、理解度にどの程度影響があるかどうかはわからない。
    • あと、lionusさんのコメントにある「パーソナリティ」とは、実は教育者側の方が重要じゃないだろうか。教員のパフォーマンスと、映像の効果、どちらが教育上効果的か難しい問題だ。
  • 事例発表における方法論の違い
    • 「教育という文脈を重視した事例発表が大事」
    • 「そのための方策のひとつとして、プロセスを公開する、かかわった人の姿を見せる(プロジェクトX風)」
    • 非常にコメントしづらい。まず発表の意図が読み取りきれなかった。
    • おそらく、教育関係の学会での発表で、業者のプレゼンみたいな「きれいな発表」があることに、疑問を感じておられるんだと思う。でも、それは仕方のないことだと思う。研究者もいろいろいるし。
    • あと、ウェブにかかわっておられるという発表者の背景もあり、最近のウェブアプリケーションのように、開発プロセスを公開か知り、開発者と利用者が活発に交流したりする、オープンな姿勢を強く評価されているんだと思う。でも、それをすべて研究にもってくるのは難しい、と個人的には強く思う。
  • GTDがこの研究会で話題になるとは。K先生、すごいところに目をつけるなぁ(笑)

研究会後は、疲れてたけど、某プロジェクトの件でお茶会グループへ。プロジェクトの話のつもりが、今年から正式に高校の先生になったA君とのお話に(笑)A君、校長をうまく説得しているようで、さすがはY先生とC先生のお弟子さんだ(笑)