いつもの研究会

というわけで、いつもの研究会のため、大阪へ。

今日は、あるプロジェクトの打ち合わせがあったため、いつもよりも早く到着。参加者は、3名だけでしたが(汗)海外で話題になったものに取り組んでいるのですが、現在の日本の情報教育に大いに参考になるものばかり。情報技術だけじゃなく、情報教育も、アメリカから5年くらい遅れてるんですよねぇ。

ちょっと遅い昼食のあと、研究会開始。メモは取ってなかったので、箇条書きしながら思い出してみます。

  • まずは科目設計のお話。昨日職場のシラバスを提出したばっかりだったので、もう少し前に聞きたかった(苦笑)
    • 授業内容の設計は今ID(インストラクショナル・デザイン)が流行っていますが、その前段階。とはいえ、授業設計とは無関係でなく、むしろ関係があるものだし、相互に評価・検討をしないといけいないものですよね。
    • で、科目設計には、どういう要因があって、それにはどんな優先順位があるのか、というのが今回のお話。そこから普遍的な手法を開発しようというよりは、科目設計に普遍性はあるのか?というお話だと解釈しました。
    • 個人的には、教員の立場によって、要因の影響力が違うし、いろいろ分析が難しそうな気がします。でも、ぜひともトライしていただきたい>Y先生。草葉の陰から応援をば(汗)
  • 2つめは、現在の情報教育に関する考察。F先生のお顔をはじめて認識しました。
    • 発表された内容は、実は、いずれも同感するものばかり。とくに、情報リテラシ系の内容(とくに操作関係)は、集中してやったほうがいいと思います。そのほうが身につく。
    • ただ、PC必携は効果としてどうかな、という感じ。これは自分の職場を見て強く思います(汗)詳細は書けませんが、ともかく、持たせるだけではだめです。また、教員に期待してはだめです。使える・使わせる仕掛けが大事だと思います。
    • で、やはり今後の情報教育科目は、脱操作教育で、問題解決志向にというまとめ。わかるんですが、最初のプロジェクトの話の中でもでてたんですが、それって教員が上手く設計しないと、覚えたり勉強することが増えちゃいません?現在の情報教育の現状、これからの情報教育に何が必要か、何がまとめられるか、をきちんと考えないといけないような気がします。
  • 3つめは、セキュリティのお話。個人的には知っていることばかりですが、勉強会としては大事な要素だと思います。
    • ネット屋さんとかシステム屋さんからは言いたいことがいっぱいある内容もありました。「あるある証明書」もそう。確かに「ちゃんとした証明書だせないなら、そんなことすな」というのはわかりますが、サービスを提供する側からすると「金ないのにサービス開始せなあかんねん。じゃぁ、どないすんねん」というのも事実。
    • 教育(とくに高等教育)として、セキュリティをいかに教えるかという問題を考えさせてもらいました。つまり、実学的な側面として、「じゃあどうすんの?」への解もきちんと考えないといけないということ。教科書的に、「このセキュリティ技術はこんなんで、だからあんなんしちゃだめ」だけじゃ、片手落ちでは?という気がしています。これについては、私自身まだ答えを持ち合わせていません。

研究会が終わったら、家の都合で、即効帰宅。すんなり電車に乗れて、思ったより早く帰宅できました。