保育者のためのパソコン本

先日、大学の事務のほうからいただいた本なのですが、これは良かったです。書店に並んでいないかもしれないですが、来年度の授業で使いたい。

保育者のためのパソコン講座―保育事例で習得するワープロ・表計算・プレゼンテーションからホームページ作成(Microsoft Office対応)

保育者のためのパソコン講座―保育事例で習得するワープロ・表計算・プレゼンテーションからホームページ作成(Microsoft Office対応)

書名と副題のとおり、保育園や幼稚園の先生とその予備軍のための、パソコンの利用法についての本です。初心者向けに、パソコンの仕組みやWindowsの操作、Officeの操作がひとおりかかれています。それだけなら、どこにでもあるリテラシ本なのですが、この本はいい意味で「保育者対象」に書かれています。

保育者を目指す、また現役の保育者の方たちの中には、パソコンが苦手だという方が少なくありません。かといって市販のリテラシ本では内容が一般的すぎて、自分たちの利用目的にぴったりとは合っていないと思います。この本の中で作っていくものは、すべて保育に関係あるものです。しかもステップアップ形式で練習できるようになっています。例えば、ペイントソフトで作成したキャラクタを、後述のワープロやホームページ作成できちんと利用しています。文章も解説図も多く、独学でも、授業のテキストとしても十分な内容になっています。きちんと内容が練られており、はじめて見たとき「こりゃいい!」と感激しました。

全ての内容をやるには、半期では無理かもしれません。でも、トピックを絞れば使えるかもしれませんし、通年ならまったく問題ないと思います。

教科「情報」が高校で行われているといっても、大学・短大へ入学してくる学生のスキルはバラバラなのが現状です。しかも、保育士を目指す学生にはパソコンへの苦手意識を持つ学生も少なくなく、その上、専門教科の授業がいっぱいで情報関係の授業は少ないです。こういう良書があれば、自分の将来を想像しながらパソコンのスキルも磨くことができるのではないでしょうか。