教科『情報』大学入試フォーラム

教育情報システム学会主催のフォーラムが、先日行われました。いつもの研究会でお世話になっている先生方も参加されました。MSN毎日インタラクティブで記事になっています。

『「情報」入試の課題 大学、高校が意見交換』

今年初めて大学入試の科目として登場した教科「情報」でどのような問題が出題されたのか−−。「情報」を出題した4大学が参加して、出題傾向や今後の課題を議論する「教科『情報』大学入試フォーラム」が7月、東京都内で開かれた。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/elearningschool/nyushi/news/20060815org00m040049000c.html

ぱっと見ると、なんか教科『情報』に対する高校と大学の(もちろん学校間の)意識さを見せ付けられたような気がします。教科『情報』にはどんな知識と能力が求められているのか、それは他の教科では不可能なのか、そのあたりをはっきりしないといけないような気が…また、教科書と入試問題との関係も、現時点での課題のようでもありますね。


参加された方のブログから感想を集めてましょう。

日曜日でしたが、40名程度の大学・高校の先生方がお見えになっていました。
http://noshiro.shigeo.jp/d/archives/2006/07/post_140.html

参加者もっと多くてもいいのになぁ。こまかい状況は学会の報告を待つか。

いろいろな先生の、それぞれの立場からの話を聞いたわけだが、やはり、大学側の本音といったものを意識せざるを得なかった。つまり、受験者人数を確保する効果、ということである。
教科「情報」大学入試フォーラム : 舎密亭日乗

実質、そういうことなのかもしれません。結局大学側が『情報』という科目をどう見ているかがという問題に帰結するのでしょう。

大学の先生方からのコメント。

  • 受験生のさまざまな能力を見る、選択肢の一つとなると考える。
  • 例えば数学が不得意でも情報科の授業には何とかついてこられる。そういう学生に与えるチャンスになる。
  • 物事を論理的に見る力を測る科目としては情報科は最適なのではないか。

うーむ。。。

実は、東京農工大のチームから情報科を入試に取り入れることについて3冊におよぶ報告書が昨年出ていて、そこに、この点について農工大の考える回答がすでに載っているのである。それは、上記3つとは全然違ったものであった
教科「情報」大学入試フォーラム : 舎密亭日乗

ほう、農工大の報告書は一度見てみたいですね。「数学は不得意でも情報科の授業にはついてこられる」って、本質的にはかなり問題アリなんですよね。これじゃ、操作できるだけですよ。3番目の回答の反対を言っていると思います。「数学はできるけど情報は苦手」のほうがずっといいと思います。

「情報の入試に反対している人」を呼ばないとどうがんばっても退屈になってしまう.
教科「情報」大学入試フォーラム | Yansen 教科情報 BLOG

そうかもしれませんねぇ…