eラーニング 先例から何を学ぶか

『大学eラーニングの実情と工夫』

eラーニングを導入している大学が、どのように実施の障害を乗り越え、支援体制を築いたかなど、経験に基づいたノウハウを紹介し、eラーニング推進の方策を論議するセミナーが28、29日の2日間、東京都内で開かれた。東北大、千歳科学技術大、佐賀大など5大学の担当者が事例を報告。全国の大学関係者ら130人余が参加した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/elearningschool/class/archive/news/20060801org00m040085000c.html

メディア教育開発センター主催のセミナーの記事です。事例報告をした大学は、いずれもeラーニングで有名な大学ばかりです。。

ひとつ目のポイントとしては、学力的な底辺の引き上げに有効だったということ。学習状況が記録されるので、きめ細かいサポートができるのが理由だそうです。二つ目のポイントは、ひとつ目と関係しますが、学生に学習の習慣づけができるということ。小テストやアカウントの免許制のようなものに利用したそうです。三つ目のポイントは、教員に負担をかけないこと。そこには授業コンテンツの公開が鍵のようです。

ただね、記事の最後を見ると、各大学とも小規模大学ではできないようなサポート体制を構築しておられる。スタッフの数もスタッフの能力も、底辺大学では実現が困難な体制を作っておられます。もちろん長年作り上げてこられた体制なのでしょうが、「結局はそこかい」と正直思ったりもするのです。

eラーニング成功のポイントは、これまでに様々な研究会やセミナーなどで報告されてきたとおり。問題は、成功とまではいかなくても「回していける」ための枠組みを検討していくことではないか、と考えてしまいました。