なんでもブログ?

昨日、京都の龍谷大学で「先進IT活用教育シンポジウムin京都」というのが開かれました。いきたいなぁとは思っていたんですが、仕事の都合のためと、内容が興味のある分野とすこし違うため、行きませんでした。ちょっと残念。

さて、その中での報告のひとつとして、こういうのがあったそうです。

引きこもりを助長すると悪者扱いされがちなインターネットだが、ニート脱却にブログが効くこともある。そんな事例が、京都市で29日に開かれたシンポジウムで報告された。ブログは日記形式の簡易ホームページ。「ネット上で他者とやり取りをすることが、自分を客観的に見つめるきっかけになることもある」と、報告者の山形大学の加納寛子助教授は指摘する。

こちらの本を書かれた方ですね。前に紹介したかな。

実践 情報モラル教育―ユビキタス社会へのアプローチ

実践 情報モラル教育―ユビキタス社会へのアプローチ

ネット上でのコミュニケーションというのは、いろんな閾を低くする作用があると思います。が、記事を読むと結局、通常のコミュニケーションとあまり変わらないこともよくわかります。

  • 対話に乗ってくる人は、ニートを克服できる可能性高(でも、それは3、4人に1人の割合)
  • 立ち直るには時間がかかる(でもって個人差あり)
  • きっかけが大事(話を聞く、一緒に遊ぶなど)
  • 誰かの手助けが必要(居場所の提供、仕事の紹介など)

ニート層とネット文化は関連はあるなぁとは思います。でも、ネット文化というか(マス)メディア文化と捉えたほうがよくないのかなぁ。ツールとしてネットを利用しているだけなんでしょうが、それを聞いた人が「ネットなら効果あるかも」と安易に思わせるのは問題じゃないかなぁと思うんですよね。