なかなかうまく当てはまらない

来年度の授業のシラバスを作成するときには、教科書を使用するか否か、使用するとすればどの本にするかを検討するわけなんですが、参考文献は見つかっても教科書に適した本ってなかなか難しいんですよね。
教科書にするとなると、その本の構成や内容のレベル、練習問題などの有無、受講する学生の状況、そして本のお値段(汗)などを検討材料に採用するかを考えたりしてます。で、だいたい授業をしながらボチボチと情報収集したり実際に購入したり、今の時期なら、教科書として検討したいということで出版社に献本をお願いしたりしてます。
今取り組んでいるのは、統計の本。ええ、そうです。ここ2年くらい毎年やってます(苦笑)だってー、なかなか「これだけ知っておいてほしい」「でも、うちの学生のレベルを考えると、専攻を考えると」とあれこれ考えると、結局従来の本をそのまま新年度でも…ということになってしまってます。

今回もそんな感じで、教科書選びから漏れたけど、参考文献としては良かった本2冊を挙げておきたいと思います。

悩めるみんなの統計学入門 - 統計学で必ず押さえたい6つのキーワード

悩めるみんなの統計学入門 - 統計学で必ず押さえたい6つのキーワード

6つのキーワード(分布、分散、相関、標本、カイ二乗分布、t分布)を各章のテーマにして、統計学についてやさしくかみ砕くように説明して、統計の「わけがわかる」ことを目指している本です。グラフや図解が鉛筆で描いた手書き(?)で、半分お話として読み進めるうちに、統計の重要なポイントがわかってくるような内容です。

統計解析がわかる (ファーストブック)

統計解析がわかる (ファーストブック)

数学的な側面(数式とか)もしっかり勉強したいけど統計学のわかりやすい説明もほしい、という方にはおススメです。統計学の基本として押さえておきたい範囲を結構押さえていると思います。残念ながら私がほしい範囲には少し足りなかったんですが(汗)わかりやすく説明しているとはいっても、内容的には正統派の統計学の入門書。それでいて、図やグラフも豊富で、とくに推測統計学のところはグラフを活用した解説がわかりやすかたです。

さて、これらの本は参考文献として学生に紹介するとして、また教科書選びをしておかないと。