もっとからだで覚えられるといいのにな

職場であった高校生向けのイベントで使えるかなと思って、買ってみました。オライリーの「Head First」シリーズの一冊。頭だけでなく身体も使って、統計を勉強しようという本です。

Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本

Head First Statistics ―頭とからだで覚える統計の基本

内容は統計学の入門全般をしっかりカバーしています。「こんなのまで扱わなくても」と思うくらい。それをわかりやすく説明しようとしたり、いくつか手を動かしたり実験的なこともしながら、学習していくという内容です。
ただ、翻訳のせいというか、「統計学」という領域のせいなのか、説明文はやさしいのに「排反事象と両立可能事象」とか見出しに書いてあって、「頭とからだで覚える」のバランスがちょっと悪いようにも思えました。確率関係の実験とかも、やっぱり硬貨やトランプくらいしかないので、別のモノを使った実験があるかと思って読んだら、そこはちょっと期待していたのと違いました。いや、別モノとしてスロットマシンとか扱ってるんですけど、そんなの高校生やその親御さんの前で説明するのはどうかなぁと思って(苦笑)

とはいえ、「こういう本で統計について知ってみるのはアリかも」と思わせてくれる本でした。内容は本当に統計の基本をしっかり押さえてあるので、書店で見かけたら一度見てみることをおススメします。