時間がたったからって簡単に変わるもんじゃない
来週、高校生相手にケータイまわりの情報モラルの話をしなきゃいけなくなりました。昨年も同じ時期にやっぱり高校生相手に同様の話をしたんで、その資料を見返してみたんですが……ケータイまわりの事情ってそんなに大きくは変わってないんですよね。
昨年の今頃は、未成年のケータイにフィルタリングが義務化されるっていう話題で結構盛り上がっていた(?)んです。特定のサイトしか見れない、ホワイトリスト方式のフィルタリングが適用されるため、子どもたちがいつもアクセスしているサイトにアクセスできなくなる。問題のないサイトまでアクセスできなくなる。大体問題点はそんなところだったんですが、この一年で大人の事情により(汗)、ブラックリスト方式+αのフィルタリングが原則となったようです。
で、それ以外に取り立ててこの1年間で変化があったかというと、いろいろ調べた限りではそんなになかったように思います。先日文部科学省が学校への携帯電話の持ち込みの原則禁止を通達したりしましたが、学校現場ではたいてい行われていたことのようですし。無論、ケータイに関係するいろんなトラブルや事件はあったようですが、昨年までのような「ケータイ!?子どもに悪いじゃん」的な話はあまり聞かれなかったように思います。
ただ、これは表面的な話、大人たちやマスコミで見えてくる話だけかもしれません。「ケータイWatch」のこの記事なんか読んでみると、首都圏の女子高生の1つの事例ではありますが、着実にケータイが子どもと密接になっていると思わされます。プロフ云々のくだりです。
Aさん
私は残しとく。友達と一緒にやってるのも入れると2個あって、自分の持ってるほうは何も書いてないけど(笑)。ゲスブとリアル(今を伝える一言ブログ)があるぐらい。――最近、「リアル」を使っているという声をよく聞きます。みなさんはいかがでしょう?
Aさん
私は毎日書いてる。更新率がハンパない。Cさん
友達の近況が分かるとこがいいのかなぁ。でも、自己満足だよね。Bさん
ケータイユーザーの“本音” 女子高生に聞いた10代後半のケータイ事情
そう、ジコマン(笑)。あとは、家出たこととかも書いておけばいいし、遅刻するときも分かるし。
「リアル」については、下にある「はてなブックマークニュース」のアンケートを参照してください。簡単いえば、Twitterのようなミニブログ、ライフログのことです。「自己満足だ」とは本質を突いているなぁ(汗)首都圏ではやっているこということは、1年もたてば全国的に周知のサービスになるんでしょうね。Twitterやってる大人よりも、リアルをやってる子どもの数が多くなる日も遠くないかもしれません。
ケータイ向け新ジャンル、「リアル」って何ですか? - はてなニュース
結局、この1年子どものケータイ利用にかかわる問題について、何ができたかというと昨年の今頃騒いでいたフィルタリングくらいしかできていないんじゃないでしょうか。ただし、最近のマスコミの報道などを見ていて、家庭でケータイの使い方について話し合おう、という趣旨の話を聞くことが増えたように思います。この傾向はいいことなんじゃないかな。簡単には問題を解決することはできないと思いますが、時間をかけて変えることができればよいのではないでしょうか。