何をどうしたいか目的をはっきりさせることが大事
文部科学省が、携帯電話の小中学校への原則持ち込みを禁止する方針だそうです。個人的には、携帯電話を禁止したからといっていじめなどの問題がすべてなくなるとは思えません。
同省は昨年7月、全国の公立の小中高校に携帯電話の取り扱いに関する指針を明確化するよう通知し、これに対する各校の対応を今月23日までに報告するよう都道府県などの教育委員会に求めている。各校からはすでに、「持ち込みの一律禁止」「原則禁止とするが、家庭からの申請により機能限定の機種に限って認める」「持ち込みは認めるが、校内での使用を禁止」などの対応が報告されている。同省は報告を通じて現場の実態を把握したうえで、具体的な規制のあり方を決める予定だ。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20090121nt0f.htm
あっ、大阪府もどうようの方針を打ち出すようですね。
これに呼応し、大阪府の橋下徹知事は21日の会見で、禁止を徹底するためのステッカーを作成、府内の学校など約2800カ所に配布することを明らかにした。橋下知事は昨年12月に、今回の文科省通知と同様の方針を表明しており、「(通知は)非常にありがたい」と歓迎。「ステッカーをいろいろなところに張ってもらい、府全体の機運を醸成したい」と述べた。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090121/edc0901212335014-n1.htm
たしかに、携帯電話が問題のきっかけになったり問題を表面化しにくくしている側面があると思います。でも、昨今の報道や政治家・首長さんのコメントを聞くと、携帯電話「さえ」何とかすればあとはなんとでもなると考えているように思えます。問題はもっと根本的なことだと思うんですが。
あと、このような意見もあります。非常に重要な意見だと思います。学校が果たすべき役割や機能を自分たちから放棄すると見られてもしかたがないと思います。しかし、それは現場である学校が決めたことではなく、文科省や自治体が決めたことなんですよね。
ケータイを発端としたイジメや事件が多発し、子ども達の安全が脅かされているのは重々承知している。
だからといって、学校に持ち込みを禁止したらなくなるのか!?
とりあえず、「学校のせいじゃないよ」と言っているように思うのは穿った見方か…。
携帯持ち込み、禁止へ…: 教育 コミュニケーション ときどき…
結果、「携帯電話の利用は家庭でしっかりやってくれ」ということになるのでしょうか?たしかに持たせる側である親に責任はありますが、教育ということで考えるとこれでよいのでしょうか……