「ファシリテーターの道具箱」は役立つ道具の宝箱

昨日大阪であった、いつもの研究会の帰りの電車で読んだ本。ファシリテーションに限らず、授業やちょっとしたミーディンぐで使える「道具」が満載の本です。

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

ファシリテーターの道具箱―組織の問題解決に使えるパワーツール49

最近「ファシリテーション」というと、会議術やら司会術やら、何やら小難しいものを連想しがちですが、この本でいう「ファシリテーション」はもっと、柔らかく創造的なものです。序章はこう書かれています。

 少し堅苦しくなりますが、ここでファシリテーションを定義しておきましょう。私はファシリテーションを「知的化学反応を促す媒体」あるいは「人と人との間の知的相互作用を促進する動き」と考えています。「どうやってファシリテーションしようか」と横文字を使って考えるより、「ここいいる人たちのアタマをフルに活用するにはどうしたらいいんだろう?」と考えるほうがわかりやすいかもしれませんね。

本書では、いくつかの楽しいアイスブレークから始まって、アイデアを発散させる道具、アイデアを収集する道具、情報を共有する道具、ロジカルに考えたり決定したりするための道具など、8+13+16+12=49個の道具が紹介されています。見開き2ページで一つの道具を解説しているのですが、挿絵がとっても具体でわかりやすく、それを見るだけでわかった気になれます。

ただ、本書の著者の一人も書いておられますが、すべての道具を身につける必要はありません。5つくらい使いこなせるようになれば、十分だそうです。これくらいなら、明日からでもさっそく使えるかも(笑)

まずは、今年から担当したゼミで使ってみようかなぁ。もっと早く読んでいれば、学生たちとコミュニケーションをはかるのが、もっと早くできたのになぁと思っています。