正月早々に深く同感

仕事始めはまだですが、ちょっと職場に来て、はてなアンテナのチェックをしてます。そこで、sphinxさんの「大学という斜陽産業」の昨年末最後の記事を見て、すごく同感してしまいました。

そんなような状況で、まあ、中堅どころの分野的にも有望な人たちは、移籍を真剣に考えはじめています。(語学やいわゆる教養関係の人たちはあまり募集もないし、積極的な移籍は無理だと言っています。)このままだと、教員の二層化が進みそうな感じです。

http://ameblo.jp/sphinx/entry-10063104814.html

最近、自分でもそんな感覚をいただいていました。自分の職場だけでなく、学会関係(とくにレベルの高い学会)を見ると、それを強く思ってしまいます。中堅どころの分野的に有望で人的ネットワークもある「できる研究者」は、どんどん自分のしたい仕事ができる環境に移っているなぁ、とここ3年ほど見てました。
一方、業績にあげにくい人・あげられない人や、世間的に今あまり日の当たりにくい分野の人は、良い人的ネットワークを持っていないと、環境を変えにくくなり、それが一因となって結果(業績)もそれほど評価されにくい、と感じています。
「研究者」という業界は、業績と人的ネットワークと運(笑)が重要ですから、仕方がないといえば仕方がないです。でも、地方や小規模大学で、大学の生き残りのために、大学の仕事を必死にやっているだけでは、結局は報われないという図式が固まりつつあるような気がします。結果として、大学業界全体の二極化と空洞化を招いていないかなぁ、と考えたりもしました。