継続することが問題

最近読み始めた「大学を考える」さんで、興味深い記事というか「ツッコミ」に出会いました。私も同じように感じたんですよね。

18歳人口の減少に直面している大学にとって、取るべき方策の1つとして、非正規学生・パートタイム学生の拡大があります。
もともと時間が限られているからこそパートタイムで、という人たちにとっては、インターネットで授業が受けられるというのは、大きなメリットになるでしょう。

教育機関での学習希望者、ネットでの講義ビデオ公開に高いニーズ示す』(CNET JAPAN) 

学習希望者のネットでの講義ビデオ公開ニーズについて考える | 大学を考える

CNETの記事も少し引用します。

「gooリサーチ」を提供するNTTレゾナントは11月6日、全国のgooリサーチ登録モニターを対象に、日本オープンコースウェアコンソーシアム(JOCW)に加盟する慶應義塾大学と共同で企画・設計・分析を行った「教育機関の情報収集に関する調査」の結果を公表した。

 オープンコースウェアとは、高等教育機関において正規に提供された講義とその関連情報のインターネット上での無償公開のこと。慶應義塾大学は、2005年5月より独自の「慶應義塾オープンコースウェアサイト」で講義内容をウェブ上で公開しており、2006年に日本におけるオープンコースウェア活動を援助し普及することを目的として設立されたJOCWの初代事務局を務めている。

 今回の調査では、趣味・教養・実用から大学や大学院への進学まで、何らかの教育機関での学習を希望するモニターに対し、各種教育機関へのニーズについてアンケートを行った。

教育機関での学習希望者、ネットでの講義ビデオ公開に高いニーズ示す - CNET Japan

で、調査内容では、授業ビデオの動画配信への感心が高いことに注目してるんですが、そりゃ当たり前ですよね。これから自分が受けようと思う授業の中身を、受けなくても見られるなら「ちょっとくらい」なら、大抵の人が見たいですよ。

で、「大学を考える」さんも指摘されていていますが、教育や学習というのは大抵は持続的なものなのに、その視点が抜けています。CNETの記事を読みながら、私もすぐ感じました。大体、オープンコースウェアとは、授業の内容そのもの(授業の様子、教材、資料、課題、テスト)を公開、活用してもらうことが目的なのです。裏の目的は、MITの広報戦略ですけど(汗)それをどう使って学習するかは、学習者本人か学習を手助けする人(教員など)次第ではないでしょうか。

せっかく少しずつ広まっている日本のオープンコースウェアの動きを、こういう調査に使ってほしくないなぁ、と思ってしまいました。