共同作業って精神的にしんどい(つづき)

共同作業って精神的にしんどい」という記事で書いた、複数教員による1つの授業運営のお話ですが、ある程度決着しました。結論から言えば、「課題の評価ポイントは課題作成担当の教員から示して、全教員で共有し、評価はクラスごとの担当教員が行う」ということになりました。ここに至るまでメールのやり取りやらが、精神的にしんどかったです。
コメントをいただいたんですが、元記事にはeラーニングで授業運営してるって書いてなかったんですよね。でもコメントをいただいた方は、そのあたりを察していただいたのか、eラーニングを活用された事例を紹介してくださいました。参考になりました。感謝です。
今回は、実はMoodleを利用した授業のお話だったわけなんですが、eラーニング云々以前に、毎週授業内容や課題を作成する教員が違う場合、根本的な授業の目的や目標が問題となるなぁと痛感しました。例えば、シラバス作成ひとつとっても、そこに書いてある毎週の内容があいまいだと、全体の流れがすごくあいまいになってしまうんですよね。とくに今回担当している情報系の授業の場合、スキルを身につけるのが目的としてあるので、どんなスキルが必要でどの段階で身につけさせるか、というのは、きちんと決めておかないと、結局学生も教員もしんどくなるなぁと思ったのです。まぁ、そこで手を抜く教員もいなくはないのでしょうが…
結局、そういうところのツケが今回のようなことになったのでしょう。結果的には、コメントをいただいた方のところのように特定の人物がしんどくなるようなことはなくなったのでしょうが、じゃぁ出来上がった授業内容は「しんどい」ものではないのかというと、個人的には「しんどい」なぁ、と思ってしまいます。このような問題を解決するには、インストラクショナル・デザインの手法がもっと一般の教員に浸透しないと難しいですねぇ。
話をMoodleに戻すと、1つのコースで運営して、コースに登録された学生をグループに分けることにしました。ただし、グループ機能を使うと、出席管理モジュールやら学生の一覧表示に支障が生じたので、ソースに手を入れる結果となりました。また、Moodle公式サイトの掲示板を見ると、現在のグループ機能は不十分なようなので、このまま運用していくのがすごく心配です…でも、このグループ機能の導入のきっかけは、他の教員からの要求なんですよね。「他のクラスの評価が見えるのは困る」とか…学生には、自分がどのグループにいるか、なんて見えたりしないのですけど…