どこまで教育が行き届くのかなぁ

今春開学した、サイバー大学の記事が、INTERNET Watchに載ってました。学生がコスト意識を持っているのが特徴で、そのため驚異的な出席率になっているそうです。平均で9割以上だそうです。

サイバー大学は27日、報道関係者向け説明会を開催した。2007年4月に開校した同大学は、すべての講義をインターネットによる通信教育で行なう4年制大学。PCとインターネットにつながる環境があれば、24時間どこでも授業を受けられるのが特徴だ。現時点での学生数は、学士の学位を取得できる正科生が525人(IT総合学部330人、世界遺産学部195人)、受講したい科目のみを選んで履修できる科目等履修生・特修生が1,102人で、合計1,627人が在籍する。

サイバー大学、驚異的な出席率の理由は「学生のコスト意識」

それにしても、すごい学生数ですねぇ。まぁ、インターネットを使った通信教育だからこそ、これだけの数の学生を受け付けることができるんでしょうが、それにしても多い。これだけの数の学生の出席率が、9割以上というのは確かにすごいです。すごいですが、この大学における「出席率」って何なんでしょうねぇ。

通信制の大学で出席率って、意味ないと思いますが。このサイバー大学の場合だと、eラーニングシステム上の授業コンテンツへのアクセスが出席率なんでしょうねぇ。だとすると、実世界の「代返」だとか「途中でこそっと抜ける」だとか、そういうのはどう見るんでしょう。そもそも、出席率なんて、通信制の大学では重要な基準じゃなくて、単位習得数とかドロップアウトをしなかった単位数とかのほうが、重要ではないでしょうか。

1科目あたりの受講料が安いことを特徴のひとつにあげておられますが、eラーニングによる学習ということとあわせると、受講のしやすさと同時に、ドロップアウトのしやすさも考えられるのではないでしょうか。サイバー大学のほうも、学生数に一喜一憂しないと言っておられるので、さらなる工夫を期待したいところです。