プレゼンの最終兵器?
プレゼンの本といえば、スライドの作り方とか発表のしかたとか、「方法」を書いた本が多いと思うのです。で、今回の本は「方法」についても書かれていますが、「心得」をメインにしている本だと思います。
- 作者: 平林純
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2006/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 4人 クリック: 62回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
hiraxさんがご自身のサイトにかかれたこととか、連載先で書かれたことなどをまとめた本のようですね。また、こちらの本で書かれた内容も入っているようです。
Life Hacks PRESS ~デジタル世代の「カイゼン」術~
- 作者: 田口元,安藤幸央,平林純,角征典,和田卓人,金子順,角谷信太郎
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: 大型本
- 購入: 27人 クリック: 886回
- この商品を含むブログ (396件) を見る
「KISSの法則」「プレゼンはSEXだ」「プレゼンはバスガイド」など、一見新しそうで実はいろんなところで用いられてきた概念をプレゼンと上手く結びつけて説明されています。また、プレゼンの組み立て方からスライドや素材の作り方、発表のテクニックなど、プレゼン全体の結構「かゆいところ」まで述べられていて、共感すること・気づかされることがとても多いです。
個人的にいいなぁと思ったのは、グラフの加工のしかたあたりですね。色やイラスト・写真など上手く組み合わせることで、グラフだけでひとつのストーリーができるのは、発表する人にも聞く人にもとても良いプレゼンになると思います。技術的な面では、PowerPointへのFlashデータの貼り付け方が参考になりました。ずっと「できたらいいなぁ」と思っていたので。
タイトルには「理系のための」と書いてありますが、おそらくデータやグラフなどをいかに上手くプレゼンするか、という点で書かれているためでしょう。でも、最近は理系でなくてもデータやグラフはガンガン使うと思うので、プレゼン全般のアイデアブックとして重宝できると思います。