大学の教員に研修ですか…

内田樹先生のブログから知ったのですが、全国の大学・短大の先生に、授業のレベルアップのための研修を文部科学省が義務付けるそうで。

「大学教員:研修義務化 講義レベルアップで 08年度にも」
 文部科学省は大学・短大教員の講義のレベルアップのため、全大学に教員への研修を義務付ける方針を固めた。来年度に大学設置基準と短期大学設置基準を改正し、早ければ08年4月にも義務化する。研究中心と言われる日本の大学で、学生への教育にも力点を置く必要があると判断したもので、「大学全入時代」を迎え、学生の質の低下を懸念する経済界からの要請も背景にある。具体的な研修内容などは今後、中央教育審議会で検討する。【高山純二】

 対象となる教員は大学約16万2000人、短大約1万2000人(05年度現在)。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20061021k0000e040067000c.html

感想は、概ね内田先生と同じ。まぁ、企業が望む研修はおそらく実現しないですよ。そういう人種だと思ってます、けっこう強くね。以前にも書きましたが、私はもともと事務(技術職)で一般企業の経験はないですが、大学の先生方のいやーなところ・理解不能なところはいくつも見聞きしてきましたし。
内田先生の挙げているもうひとつの問題もなんとなく納得です。いや、文部科学省が問題かどうかではないです。そういうことをいえるほどの知識も経験も人脈もないので(笑)お上が勝手に決めちゃうやり方がどうかな、と思うわけです。実態をどれほど知っているのかなぁ、と。たぶん「今の学生どうなってんだ!?あれで勉強してんのか!?大学での教育が問題だ!」と企業側からありがたーいお話があったんでしょうが、それってちょっとどうかなと思います。いったい企業がどういうものを求めているか、正確にニーズを把握しているんでしょうか。また、現場の状況はどうなっているのか、問題点を把握しているんでしょうか。最近、学科から「○○な授業やってよ。就職した後に困らないような、ね。」と非常にアバウトな授業を担当することになって悩んでいる側からすると、もっといろんなことを整理したほうがいいと思うんです。急がば回れ、だと思うのです。