教育用IT活用能力認定試験

奥村先生@三重大のブログに記事が。たしか、学校の先生向けの試験のはず。主催は、科学技術教育協会。内容には、日本情報教育開発協議会(JADIE)の意見が参考にされているようで。ふぅん。

コンピュータといえばMicrosoft社のOSで動くものしかなく,それを学ぶことが「ITの能力」ということなのか。他の過去問も調べてみると,10問中,2級では4問,3級では5問がMicrosoft製品の問題である。

なるほど。コメントにもありましたが、「現場レベル(現状レベル)で何が必要とされているか」が重視されているということでしょうか。まぁ、「一太郎」使う現場で有効な試験なら、いいんじゃないですか。いや、ホント。

情報科学情報工学をベースにされた方とそれ以外の方で、この試験に対する感想は異なるんじゃないかなぁ、って気がします。パソコンや情報機器を、「コンピュータ」というアプローチから接してきたのか、「アプリケーション(ソフト)」の側から接してきたか、です。じゃぁ、私はどうなのかといえば、ちょうど中間かなぁ(笑)。小学生のころにマイコンに興味があって、中学くらいでパソコン持って「パソコンサンデー」見てて(笑)。高校くらいには、友達でパソコン持ってるやつも、ちらほらいて。

理想は、「たとえMSのソフト触ってても、最終的にソフト固有の操作じゃなくて、なんらかの理屈や論理的なことが理解できればOK」と思っています。私も、ワープロの操作なんて、大学のバイトのときに使った「一太郎」で覚えた口ですし。Wordなんて就職してからだけど、そのバイトの(知的)貯金があったおかげで、そんなに苦労しなかったし。
だから、「お金あるのなら、Officeでもいいじゃん」というのが今の私の意見です。生徒や学生にOOoを使わせるのなら、それなりの理由(金がない)とかしっかりしたポリシー(反MSではなく)があれば、問題ないとも思っています。

今、高校には教科「情報」があるわけです。で、その教員を養成する大学がいっぱいあるわけです。そのとき最近良くあるのが、教員採用とも関係しているのですが、「情報」+「ほかの教科」の免許を取らせたりします。不勉強で科目がおおざっぱですが、その「ほかの教科」は「理科」「数学」「社会」とばらばらです。これは、要請する大学の学部・学科に関係します。もし「MSに縛られない」ことを重視するにしても、そういうことを社会科学系の学部・学科に要求するには、ちょっと難しいんじゃないかと思います。だって、そういう学部・学科は、「ツール」としてコンピュータが使えればいいわけですし、そこにいる学生もそれ以上のことを期待しては入学していないでしょう。じゃ何にも知らなくていいかというと、そうではないとも思います。近くにいる学生を見ると(汗)知識もスキルもないですからね〜教職のための科目の中に、スキル重視の科目もあったほうがいいんじゃないかとも思ったりするわけです。

なんかまとまりがないですが(汗)、「情報」の先生と授業に対する将来の姿について求めるものが、立場によって違うよなぁ、と思ったしだいです。