情報の授業を受けてきた学生

ただいま職場では、来年度入学生(の一部)への入学前教育の一環として、集中講義形式の授業をやってます。はい、情報リテラシ系の授業だけね(苦笑)今日は、私が担当でワープロと情報倫理をやってきました。

さて、ここで問題なのは生徒さんです。彼らは、高校で「情報」の授業を受けてきたはずなんですよね(笑)来年度の授業をどうしようか考えていたところなので、いい情報集めになりました。

まず、操作スキルですが、タイピングはほとんどの学生が問題なかったですね。8割くらいの学生が(指使いは別にして)両手で打ってました。昨年度までの、操作になれていない生徒は、まったくいませんでした。
また、メニューなどの操作も問題ないですね。今までだと説明についてこれない学生もいたりしましたが、多少遅れ気味の生徒はいるにしても、だいたい問題なかったです。まぁ、ワープロという使い慣れたソフト(全員使った経験あり)だからかもしれませんが。

で、肝心の理解度ですが、これはどーかなー、って感じです。操作ができるし、タイピングも早いから、課題ができるスピードは、こちらの予想よりもちょっと良かったです。でも、作ったものをみると、今までの学生と技術的には変わらないかも、と思いました。「この機能は、こういうときに使うと便利/効果的」っていうのは、わかってないみたいなんですよね。中の文章はうまくかけてるけど、機能の使い方とかは、今までの学生と同じなんです。

今回は、「見た目が美しいもの・わかりやすく見えるものを作れ」と支持しましたが、それができている学生も割りといました。でも、おそらく世間でいわれているほど、全員がうまくできるわけじゃないなぁ、という気がしました。


高等教育で情報リテラシの授業がどうなるか、というのはこれからの情報教育の問題のひとつになるでしょう。高校の教科「情報」の影響はそれなりにあるな、と私も思います。でもそれは、もしかすると「操作がそれなりにできる」だけかもしれません。大学では、そのあたりも踏まえて、もう少し本質的なところ、実践的なところに踏み込んでやらないといけないかなぁ、という気がしています。