eラーニングの効果って何?

 トロッコ密柑@eラーニング研究所さんの記事を読んで、最近自分がした体験と共感する部分がありました。

 先日、某大学でeラーニングの現状や動向を話しました。あまりうまい説明ではなかったんですが(汗)そのとき話が盛り上がった(?)事が2つあって、「モチベーション」と「対象」なんです。


 モチベーションのほうは、ある学生さんが「eラーニングなら出席しないだろうな」という趣旨の発言からです。わざわざ教室まで行く必要がないならサボるなぁ、ということからの発言のようです。うーん、その気持ちわかります(笑)だって、PCに向かうだけじゃあ、ねぇ(謎)
 実際には、そんなに簡単にサボらせてくれないような仕掛けはいっぱいあるし、システムに頼らない手段(出席状況を成績に反映)もあります。ただ、対面でないことがモチベーションの低下につながる可能性はあるでしょうね。


 そこで「最近は学力下位者のフォローに効果あるよ」という話をすると、次にでたのが「じゃあ、eラーニングって誰のためのシステムなの」と聞かれました。これは難しい質問でした。だって、目的に応じて対象は異なるので。とはいえ、日本のeラーニングって、何のために導入されているのか、自分でも疑問に思いました。

 だって、アメリカでは遠隔教育メインかもしれないけど、日本ではちょっと事情が違いますものね。講義のアーカイブだったり、通常授業との混合(ブレンデング)だったり。つまり、eラーニングの教材は授業そのものなんですよね。
 話をした場所は、かなり頭のいい大学です。つまり、たいていの学生は自分自身で勉強できる人がほとんどで、そこの先生も「んなもん、自分で出来るでしょ」と考えられている方が多いわけです。そういう場所で、eラーニングがどう必要か述べても、自習用の教材とか事典レベルにしか認識されないのかもしれません。そういう場所で、学力なのでレベルをもとに、安易に導入とか考えるのはいけないなぁ、と思った次第です……ってあれ、話のつじつまがあってないや(汗)


 結局は、私自身がeラーニングについて、深く考えられていないということがわかったのが収穫だったんですが(苦笑)ただ、学習者とeラーニング(など知的教育システム)の関係をもっと整理しないといけないなぁ、と思いました。

 話をした場所は、工学系のところだったので、教育系とかだとぜんぜん違う意見が交換できたでしょう。しかし、第三者的な視点からの意見として、非常に参考になりました。

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ブログとかでも、長い文章だと、改行だけじゃなく、字下げがいりますね。反省。