大学ランキングって誰のためにあるんだろう

何を思い立ったのか自分でも忘れたのですが、いわゆる大学ランキング関係の本を3冊ほどアマゾンで購入しちゃいました。

大学ランキング2011 (週刊朝日進学MOOK)

大学ランキング2011 (週刊朝日進学MOOK)

朝日新聞出版の「大学ランキング」は、この手の本の定番でしょう。なるほど、いろんなランキングが載っています。教員の年齢にはじまり、保護者会や女性ファッション誌ランキングような個人的はどう解釈したらいいかわからないもの、資格・採用試験ランキングや書誌・引用データベースランキングのように、大学の教育・研究に関わるランキングなどなど、本当にいろんなランキングが載っています。さすがに「女子アナウンサーの出身」ランキングはいらんでしょと思いましたが。
全国の大学のデータも載っています。かといって、紙面やページの都合もあるのか、それほど細かく載ってはいませんが。あと、短大も載ってないようですし。

時間と学費をムダにしない大学選び2011

時間と学費をムダにしない大学選び2011

大学ジャーナリストと大学研究家のお二人の著者が作られた、「時間と学費をムダにしないための大学選び2011」。全国の大学を訪問され、調査・分析したものが、この本に凝縮されている……だろうと思って読みはじめたんですが、個人的には「この本、キャリアデザインにはいいかも」と思いました。
20の職種の分野(なりたい職業がわからないなども含めて!)について、全国の大学の中から特色的なものを紹介し、さらに、その分野にどんなお仕事があるかが解説されています。私は、後半の解説のほうが結構良かったです。こちらを読んで自分の将来を思い描いてから、前半を見てもらえるといいかなと。逆にいえば、前半のいろいろな大学の取り組みの紹介は、「無理してこれだけの数を紹介せんでも…」と思ったんですよね。上に書いた「大学ランキング」の大学のデータを読めばわかる、または少し調べればわかる情報しか書いてない大学も沢山あったので。

教師が薦める大学-ベテラン進路指導教師がホンネで語る「10倍トクする大学選び」 (YELL books)

教師が薦める大学-ベテラン進路指導教師がホンネで語る「10倍トクする大学選び」 (YELL books)

タイトルに惹かれて購入してみたんですが、こちらの本は「大学ランキング」のデータをもとに、有名な大学についていろいろ書かれている本ではないかと思います。個人的には、情報量がほとんどありませんでした。


さて、こういう本を読むのは誰にとって良いんでしょうねぇ。高校生?高校生の保護者?高校の先生?それとも中学生かなぁ…個人的には、資料として読める機会があれば読む程度でもいいのではと思ったりします。大学のなかにいる人間としては、実際にいろんな大学に足を運んでみるほうがいいような気もしますし。さすがに大学の裏事情はわからないでしょうか、肌で感じる部分はあると思うんですよね。どうでしょう?