正しい使い方をすれば問題なんて起きやしない
仕事をするようになって、文書を作成する環境が、学生・院生のころのTeX(LaTeX)メインから、ワープロ(Microsoft Word)がメインに変わりました。それから10数年。ある程度使いこなせるようになったかなぁと思いますが、まわりを見ると評判が悪いことも多いんですよね。実は個人的にはなんでだろうと思ったりするんです。そんなWord嫌いの方には是非読んでいただきたい本があります。年末にAmazonで大人買いした本の一冊。
エンジニアのためのWord再入門講座 美しくメンテナンス性の高い開発ドキュメントの作り方
- 作者: 佐藤竜一
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2008/05/22
- メディア: 単行本
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内容は、「『ドキュメントを作成する』ためのWordの機能を適切な内容と分量で解説した」本です。個人的には、これに尽きると思います。多くのページを割いているのは、「スタイル」と「テンプレート」です。ざっくりいえば、「スタイル」ではHTML/XHTML関係でいうスタイルシート的な機能の説明、「テンプレート」では文字どおり文書のテンプレートとしてスタイルの活用の説明をしています。いずれも、Wordで効率よく文書を作成し、さらに文書を再利用しやすくするために欠かせない機能だと思います。
著者が書いているように、文書を作るのにExcel使うのはもったいないと思います。また、「変な動作をする」「Wordだから」とかいうのは食わず嫌いだと思います。Wordの特徴や背景にある考え方を少しの踏まえておけば、きちんとした「ドキュメントづくりのツール」として使えます。本書では、Wordで効率よく文書を作成したり共同で文書を作成するための機能の説明が書かれていますが、このような使い方をするためのWordならではのポイントも解説されています。Wordとうまく付き合っていくためには必読の本だと思います。