「情報の食物連鎖」にとらわれないためには

もう半年以上前に書かれた記事ですが、今あらためて読んでみると、いろいろ考えることがありました。ブログを書くようになると、下に書かれているような「情報の食物連鎖」を意識させられます。

これは私なりの解釈の言葉だけど、一つのピラミットを思い浮かべて頂ければいい。
ある特定の情報は、海外に吐き出され、それを翻訳して記事とする。
例えば人気ブログであるGIGAZINEや、POP*POPは日本において食物連鎖の上の部分を食べている。
また、その情報が上にあればあるほど、被リンクや、トラックバックなどの影響に繋がる。
逆に、その情報がめぐりめぐって色々なサイトのリンクを経由し、あなたがそれをブログで紹介したとしても、あなたが食した情報はピラミットの下のほうになってしまっているということ。

情報の食物連鎖*ホームページを作る人のネタ帳

この記事によると、食物連鎖の頂点にいるのは「情報の価値」を判断できる「情報のソムリエ」。ある情報がいいと判断すれば、それを即座に発信する。たとえば、「アルファブロガー」などと呼ばれる人たちでしょう。食物連鎖的に言えば、「強者」ではないでしょうか。
「ソムリエ」が提供した情報に、どんどん他人が群がっていく。具体的には、有名なブログの記事を引用したりして伝達していく人たちが、我々。いわば「弱者」といえるのではないでしょうか。
このような関係が、私には「ライオンが食べた食べ残しに集まる、ハイエナやハゲタカ」のようか関係に見えます。上記のブログでは、「情報の食物連鎖」に対抗(?)するには、次の2つの点が大事だと書いてあります。ひとつは「伝達するときに自分ならではの付加価値をつける」、もうひとつは「情報は生ものよりも腐りやすいことを意識する」。

このようなことは、確かにブログをやっていく上で、それなりに重要だと思います。個人的にも、先日「コンピュータは正直もの」という記事を書いたときも、はてブの様子を見てて、それを感じました。

しかし、この「食物連鎖」を意識しなければ、ブログなりなんなりの情報発信をし続けることができないわけではないでしょう。もちろん、新たな出会いを導くのには重要ですから、無視していいわけではないと思います。ただ個人的には、「情報を発信し続ける」ということは、「自分の記録や考えを残していくこと」だと思っています。そういうスタンスであれば、最低限情報同士がつながるためのことはしておくだけでいいと思います。そうすれば、自分の知識・経験が、他の知識・経験と結びつき、新たな何かを生み出せるのではないでしょうか。

ちょっと小難しく書きましたが、要は「まずは自分個人のため」ではじめたらいいんじゃないでしょうか。あとはツールや機能が補強してくれると思うのです。インターネットという世界では。