Moodle本読了

先日Amazonで予約したのが手に入りましたので、早速読みました。オープンソースCMS(コース管理システム)、Moodleの初の日本語の本です。

Moodle入門―オープンソースで構築するeラーニングシステム

Moodle入門―オープンソースで構築するeラーニングシステム

タイトルにもあるとおり、入門書というスタンスの本です。内容はMoodleの紹介とその開発の経緯で始まり、コースサイト(授業のWebサイトみたいなもの)の構築やいろんな機能の紹介、インストールや運用の流れとそのポイント、最後に、大規模な運用がされている2つの大学での導入事例となっています。ページ数に対して、内容は結構幅広く、それでいてある程度ポイントを絞りながら書かれています。

個人的には、すでに少し古いバージョンのMoodleを使っているので、「新しいバージョンってこんななんだ」という感じて読んでいきました。そういう意味で、新しい気づきはあまりありませんでしたが、日本語でまとまって読める、というのは大きな価値だと思います。また、他大学での導入事例も非常に参考になりました。あまりにも成功しすぎていて、「うちとは違うなぁ」とも思いましたけど(汗)

ただ一方で、「この本はMoodleを少し知っていて興味のある人向きだな」とも思いました。ページ数の都合もあると思いますが、全般的に説明が足りない(特に活動モジュールの説明)と思いましたし、技術者よりの内容も多かったです。「eラーニングで授業(または講習)してみたい」という、あんまり技術に明るくない人には、読むのがしんどいかなという気もします。また、姓と名の扱いとか学籍番号をどうしたらいいかとかいう運用面や、こんな授業できるよとかいう教育面での、もっと突っ込んだ話があるとうれしかったなぁと思います。

少し苦言も書きましたが、なにはともあれ、「本」という形でMoodleの情報に触れられるのはありがたいです。自分のMoodleの参考にしたいと思います。