「ネットワーク分析」読了

ようやく読めました。ページ数は219ページながら、えらい時間がかかりました。もう1回は読まないと、内容が頭に入らないなぁ…

ネットワーク分析―何が行為を決定するか (ワードマップ)

ネットワーク分析―何が行為を決定するか (ワードマップ)

いわゆる「社会ネットワーク」系の本。つまり「ネットワーク」といっても、コンピュータネットワークだけを指すわけでなく、人と人、組織と組織、国と国、のような「つながり」を分析する領域の本です。数学や統計などの難しい話はなく文章は読みやすいと思いますが、内容が難しいので、読むのに結構頭を使いました(汗)

内容は、まず、ネットワーク分析の概要を説明。そして、ネットワーク分析で頻繁に使用する、グラフ理論の基礎や紐帯(結びつきの強さ)、指標となるネットワークの大きさや密度、中心性の話などが続きます。このあたりまでは良かった(汗)そのあとの構造の話からしんどくなってきましたね。あとは応用事例が山ほど。これも読むのがしんどかった(汗)とはいえ、さまざまな場面でネットワーク分析が有効なのがわかりました。

例えば、人のつながりを調べるときに、個々の人物について知らなくても、そのつながり(関係)を調べていくことで多くのことがわかる。結婚も、転職も、権力関係も。この分野のことをざっと知るには良書だと思います。できれば新書でも同様の本がでるといいんでしょうけど。

数式がなかったのは、確かにいいと思うのですが、まったくないのもなんだかなぁ、という感じもしました。だって、全部文章だったから。ということで、細部を知りたいなら、次の本を読まんとだめなんでしょうね。

実践ネットワーク分析―関係を解く理論と技法

実践ネットワーク分析―関係を解く理論と技法