ネット犯罪から子どもを守る―被害者にも加害者にもしないために親がすべきこと (MYCOM新書)

某所で評判がよかったので購入。ふつーに読みました。約200ページを3時間弱くらいかな。最近読書スピード落ちているなぁ…

この本は保護者が読むべき本ですね。とくに、ネットのしくみやコミュニケーションが苦手だったり関心のない方向け。テクニカルライターである著者は、中学生と小学生の子を持つ親です。自分自身がパソコンやインターネットを勉強していく上で体験したり感じたことを、自分の子どもたちが学校で・自宅でインターネットを利用していく中で、実際に起こった出来事を紹介しながら、ネット上のトラブルから子どもをどう守るのかということが書かれています。

1章は、佐世保市で起こった小学校6年生の女子の事件を中心に、現在の子どもとインターネットの関係を述べています。そして、パソコンやインターネットの利用について、情報教育の体制が十分でない学校任せに、親がしてしまっていることに警鐘を鳴らしています。
2章では、子どもたちがネット上でどんなトラブルに巻き込まれるのか(トラブルを起こしてしまうのか)を説明しています。そして、ネット上のモラルやマナーとして子どもが事前に知っておかなければならないことを説明しています。
3章では、2章までを受けて、技術的にどんな対策ができるのか、ソフトや設定などを紹介しています。内容は一般的な内容ですが、過不足なく十分な話題が取り上げられています。

挿絵や図表もなく、文章ばかりですが、わかりやすく丁寧な文章で書かれています。ニュースや各種資料、著者の実体験に基づいて書かれていますので、「ふんふん」とうなずくものばかりです。結局は、「パソコンとかネットとか難しい」と思わず、教育のひとつだと思って、親もしっかり勉強しましょう、ということでしょうか。危ないものとの障壁がすごーく低いインターネット、十分な準備をして、子どもに利用させてやりたいものです。