なにを志向するか

いつもの研究会で大阪へ。いつもより早く家を出たのに、いつものごとくちょびっと遅刻(汗)

今回は、いろんな意味で「てんこもり」。まずは、幼児教育とコンピュータ。実際の現場でどのくらいコンピュータが導入されているか、どのように使われているか。実態はわからないでしょうか。数ヶ月前にネットで調べたときには、はっきりした数字はわかりませんでした。研究者側は「幼児への情報教育」を考えるけど、現場では「情報技術を活用した教育(事務)支援」というのが、現状のような気がします。現役の先生方を見ていると「情報教育」をやるのは難しいというのが、個人的な感想。親の立場とすれば、そういうのは保育所や幼稚園でやらなくていいと思ってます。手遊びやお歌、小学校へ入るまでに必要なことをやってもらうほうが、なんぼかいいです。なんか小学校での情報教育に似てるかもしれないなぁ…

続いて、iPodや携帯電話の動画機能の利用を想定した、理科実験の動画収録について。すごくよい内容だったと思います。何人かの方も指摘したように、実験をしているときの「失敗」や「試行錯誤」を映像で残しておくのは、とても重要だと思います。失敗学とか失敗知識データベースなんてのがありますが、こういうのを蓄積していき活用できるようにしておくのは、実験のように「経験」が成否に関係する内容には重要でしょう。ただね…発表された方が志向されていたのはおそらく「ポッドキャスティング」じゃなかったのかな。他の方が考えていたのは、「実験記録」。研究としてどちらを志向するのか、おそらく後者のほうがいいのかもしれません。成果もその効果もよりよいものになると思います。個人的には、前者のほうでも枠組みを考えていただいたりして、がんばってほしい気持ちもありますが。


研究会から帰る電車でちょっと考えたことなんですが、ポッドキャスティングなどを使った携帯音楽は成功しているけど、携帯動画はどこまで成功しているんでしょうか。満員電車の中で、多くの人が音楽を聞いていますが、動画を見ている人はいませんでした。もし多くの人が電車の中で携帯電話や携帯端末で動画を見ていたら…その景色を想像するとなんか悲しいというか気味が悪いという感じがしました。動画は一人で見るんじゃなくて、何人かで見るほうがいいような気がしてます。理由はわかりませんが、そのほうが健全なような気がして…