Googleは破壊者か?
昨日の晩に、一気に読みました。フォトリーディングじゃなくて、速読(単に速く読んだだけ)。所要時間2時間程度かな。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
- 作者: 佐々木俊尚
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/04/01
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 447回
- この商品を含むブログ (543件) を見る
よく「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」と比較されるようですが、途中までは確かに内容は似ているかも知れません。「ウェブ進化論」のほうは、Googleだけでなく、Googleに象徴されるようなこれからのネット社会について論じています。この本は、ほぼGoogleだけの話です。「検索」「ロングテール」などのキーワードも共通していますが、視点が違うのです。「Googleはただの検索サービスの会社ではない」がこの本のキーワードでしょう。
見出しはすべて「すべてを○○していく」。○○には、破壊、凌駕、再生、発信、選別、支配が入るのですが、どれも目を引く見出しですね。それぞれには、Googleの歴史、サービス、問題点、これから目指しているものを、いくつかの事例を交えながら解説しています。非常に読みやすいです。
Googleが検索サービスをもとに、広告収入を得て、さらなる無償サービスを提供していく。そうして、Googleはネット世界の司祭になり、いずれは神になるのではないか。Googleのもつパワーを実に明確に書いています。日本語版Googleツールバーの新しいバージョンも出ましたが、Googleは私たちにどんな世界をもたらすんでしょうか。本当に目が離せません。
あと、いろんなところの評判を見ると、下の本も読んどくと良いようですね。
- 作者: ジョン・バッテル,中谷和男
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2005/11/17
- メディア: 単行本
- クリック: 76回
- この商品を含むブログ (229件) を見る