「Apple+Intel」って「MS+Intel」と同じじゃ…
Appleが、WWDCで、Macintoshに2006年6月から順次IntelのCPUを採用し、2007年末には完全に移行することを発表しました。一般紙から専門サイトまで、幅広く報道されていますね。
- http://www.asahi.com/business/update/0607/048.html
- S・ジョブズ、認める--アップルのインテルチップ採用が確定 - CNET Japan
- http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0607/apple2.htm
- Apple、Intelプロセッサ採用を正式発表 - ITmedia NEWS
ジョブズが基調講演で「It's true!」と告げたのは、古くからのMacユーザにとっては、とても衝撃的でしょうね。PC Watchでそのスライドが紹介されています。実際にPentium4 3.6G上で、Mac OS X 10.4.1を動かしたそうです。IntelのCEOも登場ということで、Appleが何か新しい発表をするときには提携先のCEOが登場するのが定番とはいえ、違和感がないとはいえないですね(笑)
まぁ、OSはDarwinですからIntelのチップでも動くんだし、OSさえ何とかなればアプリケーションや周辺機器も何とかなるんでしょう。68Kからの移行もできたんですしね。見た目以外は、一般人には違いなんてわからないですし。ネットワーク関係の技術には、移行できるか若干の不安がありますが。開発キットも販売されるので、Power PCへの移行のときほどには、トラブルは起きないでしょう。
さて、今回の発表の原因に目を移すと、次のようなものが考えられるとのこと。朝日新聞、PC Watchを参考にしました(汗)
Apple「Power PCの開発が遅いんとちゃうか?PCに負けるやん!」
Apple「しかも、ようけ電気食うし。おまけに熱くてしゃーないわ!」
IBM 「ええねん。次世代ゲーム機につこてもらえるさかいなぁ」
しかし今回の発表は、結果として、AppleがMicrosoftと全面対決することになるんじゃないか、とも感じています。とても面白くて楽しみなのですが、PCにMac OSを搭載できるところまでいけるかどうかが、勝負の鍵になるのでしょう。もちろん値段も重要ですよね。
ノートPCが69,800円で売られる時代に正規版のOS(Windows XP Professional SP2通常版)を4万円近い価格で売っているのも、結局は競争がないからだ。アクティベーションの導入時も価格は見直されなかったし、上述した仮想マシンに対するライセンスの問題もある(内蔵するコアの数にかかわらず物理プロセッサ単位でライセンスするのなら、仮想マシンの数にかかわらず、物理マシン単位でライセンスする、という決断はできないものだろうか)。筆者はAppleがIntel製プラットフォームに移行するのを歓迎したいし、PC向けのOSベンダとしてぜひ成功して欲しいと願っている。
元麻布春男の週刊PCホットライン