いろんな隙間

今、子どもに安心して見せられるアニメって、少ないようにも思うんですよね。たとえばマンガだと「アンパンマン」「ドラえもん」はほぼ問題ないと思ってますが、「ケロロ」あたりはどうなんだろう。あれって、本当のターゲットは親世代じゃないのかなぁ。あまりにも作品の方向性が細分化されていて、ざっくり「これは子どものアニメだーっ!」といえるのが少ないような気がする。

後、もう大手少年誌、ジャンプやサンデーすら「子どもの読むものではない」と割り切った商売が必要なのかもしれない。娘も、ケロロドラえもん以上、読み進まないしなぁ〜。書店で棚を見ると、漠然とした“子ども”という大きなパイはなくなり、まるでアミューズのように狭いジャンルに特化した作品が多量に並んでいる。学習マンガからエロまで、違うジャンルへ手を出して、マンガならなんでもと読み進むような読者が減っている気がするんだが。そういう飢えや熱は子どもらをみるとないものな。そんな風に時代は変わってしまったのに、気づいていない側が従来のままの感覚で、包括的な規制を持ち出しているってのもあるんじゃないか。

http://d.hatena.ne.jp/kaerudayo/20080317#p4

確かに大手少年誌は「子どもからオヤジまで」をカバーしていると思います。というか、オヤジ世代がなかなか読むのをやめないのが問題かもしれないですが(汗)ただ、むしろジャンプなんかは、十年以上前に比べると絵的にも内容的にもすごく低年齢化しているように思えるんですよね。でも内容は、エロかったりグロかったりする。一冊の中が細分化され、一つ一つのマンガがある特定層の読者向けすぎてるという印象があります。これじゃぁ、他のマンガ雑誌買ったって、読む気にならないよなぁ。

結局、マンガそのものが特化されすぎてて、自分の趣味・趣向にあったマンガしか読めない状況になっているのかなぁ。個人の趣味・趣向という、ある種の「隙間」にぴったり合うような作品しか受けないような時代なのかなぁ。