コンピュータは正直者

Life is beautiful』で知ったんですが、癌の自動診断システムを開発した、横浜市立大学付属病院のスタッフが、NHKのニュースの取材に対して、このような趣旨の発言をされたそうです。残念ながら、映像を確認していないので、正確かどうかはわかりません。

コンピューターはうそつかないので(がんを)見逃さないで済む

Life is beautiful: 「コンピューターはうそつかないので見逃さないで済む」らしい

もし本当にこういう発言をされたとしたら、どういうつもりなんでしょうね。コンピュータは、とりあえず「嘘」をつこうと思うことはない、いや「思う」ことすら、まだまだとんでもなく難しいことなんですが。ディレクターに「一般の方にわかりやしすく説明してください」とか言われたんですかねぇ。

こういうのを見聞きすると、学生がよく変な操作をして「先生!パソコンがバグりました!」というのとレベルが変わらんな、と残念な思いを抱きます。もし自らこのような発言をされたのだとしたら、きちんとした認識をしていただきたいなぁ、と思います。

追記

Googleのキャッシュから、NHKのサイトのニュースでどんな内容で報道されたか、発掘してみました。ニュースのないようそのものは、まぁそれなりの内容ではないでしょうか。「人工知能を組み込むことで」というのは気になりますが。正しくは「人工知能の技術を使うことで」とかじゃないのかなぁ。

がんの自動診断システム 開発

「PETーCT」は、人の全身の内部を詳細に撮影することができる画像診断装置で、がんなどの病変を見極めるには、色の濃さや形の微妙な違いを読み取る専門の知識や経験が必要とされています。横浜国立大学横浜市立大学附属病院の研究グループは、経験の違いによらずに同じレベルの診断ができるシステムを作ろうと、専門の医師6人から、診断の際にどのような点に注目してがんと判断するのか詳しく聞きました。そして、この分析結果を人工知能に組み込むことで、がんを自動的に診断するシステムを開発しました。このシステムを使って31人の患者の画像を診断したところ、肺がんや乳がんなど10種類のがんを見つけることができたということです。横浜市立大学附属病院の鈴木晶子助教は「疲れや体調不良でも、がんを見落とすおそれがある。がんが疑われる部分を自動的に見つけてくれれば、診断の向上にもつながる」と話しています。このシステムは、ぼうこうがんなど一部のがんにはまだ対応できないということで、研究グループでは、症例数を増やして精度を上げ、医師の診断の支援に役立てたいとしています。