リスニング試験

センター試験が終わりました。無事かどうかは、受験生個人、会場ごとに違うでしょうが。で、今年も問題になったのが、英語のリスニング試験です。実は私も試験監督してました。しかも、2年連続(汗)

で、やはり世間的には、リスニング試験に注目が集まったわけです。

マスコミ的には、「何!381人もトラブル!なんじゃこりゃ!」ということなのでしょう。でも、大学入試センター&各試験会場的には、「想定範囲内」なんですよね。なんかマスコミが揚げ足をとっているようにしか、見えないです。


いくつかの大学教員のブログで、昨年もですが、すでに明らかになっていますが、センター試験の運営に際しては、分厚い資料が各会場・試験監督に配られます。全体の話や注意事項、試験ごとの詳細な進行などなどが書かれているのですが、昨年度から一層分厚くなりました。ヒアリング試験のためです。厚みが、倍近くに膨れ上がりました。

その分厚い資料のなかに、トラブル対応についても書かれています。機器が故障したらどうするか、イヤホンが耳に合わなかったらどうするか。読むのはすごい大変ですが、ある程度考えられる事態は書かれています。だから、

センターによると、リスニングテスト中に機械の不具合を訴えた受験者は351人、機械を机上から落としたり、鼻血が出たりしてテストを中断したのは43人で、計394人が再開テストの対象になった。
http://www.asahi.com/life/update/0120/014.html

このような事態に対しても、対処が決まっています。今回は、機器の故障や受験に際して支障があったら、原則再開テストになっています。新聞で「試験中に、イヤホンが耳にあわなくなった」という受験生がいたらしいですが、これ、試験開始前にイヤホンの確認作業がありまして、そこで(受験生の自己申告ですが)合わない場合は別のイヤホンに変えることができるんですよね。こういうことまで、想定されているのでルール上はあまり問題ないかな、と個人的に思っています。スラドあたりでも、議論がされています。

また、今回機器の故障件数も注目されているようですね。機器の不調を訴えたのが、351人。昨年は457人。受験生は若干増えているようなので、多少は改善したのですが、ゼロではないです。でも、機械を使っている以上、不調をゼロにするのは難しい。故障率0.07%って、結構すごいと思うんです。でも大事な試験だから、マニュアルを用意したり、再開テストを準備していたりするわけですが、マスコミ的には、ゼロに近くないのがよろしくないのでしょう。「じゃぁ、何件ならいいわけよ!?」と問いたくなりますが。

とはいえ、受験生一人ひとりにとっては、大事な試験であることに変わりはないです。少しでも違和感を感じたら、不安になることでしょう。可能な限り故障することがないのが理想ですが、方法としてすべての受験生に不利に不安にならないような試験になるといいのですが…

じゃ、リスニングやめたら?と思いますよね。私も同感ですが(汗)ほんと、試験を監督するほうも緊張するんですよ。「故障したらどうしよう?きちんと対応できるかな?」って。