Winny使うならハラくくれ

神戸にある、カーネギーメロン大学日本校武田圭史さん(セキュリティのスペシャリスト)のブログから。最近のWinnyによる情報漏えいへの対策に関する提案をされています。

そもそも根本的な対策がないかと言えばそういうわけでもないは重要な情報の持ち出し制限や自宅パソコンの安全対策の啓蒙であるが、このような対策に限界があることは明らかである。現状の問題に対する手っ取り早く効果が期待できる一番シンプルなアプローチは国内の全ISPに協力を依頼をして、 Winnyトラフィックを制限することである。実際P2Pソフトウェアの使用がISPトラフィックの大部分を占めることを理由にそのようなソフトウェアのトラフィックを制限しているISPは存在するし、Winnyを使用しないユーザについては実害がなく、むしろ帯域圧迫の緩和やそれに伴う料金の低下などのメリットも予想される。武田圭史 » Winny+Antinnyによる情報漏洩を防止する方法

まぁ、自治体やら自衛隊やら、個人情報や国家情報が簡単に漏えいしちゃうのが問題なのはわかるます。でも、Winnyトラフィックを制限しただけで、対策できちゃうんでしょうかね。私は、Winny使ったことないのでわかりませんが、そんなことやったところで、バックボーンや端末までの回線速度がちょー高速な現状で、何の意味があるのかなぁと思いますが。しかも、ぜーんぶのプロバイダが、ほぼ同時に対策をしないと意味がないのではないでしょうかね。

上記ブログへのコメントやトラックバックにもありますが、結局は「モラル」や「利用のルール」をきちっとするという基本的な対処しかないんじゃないでしょうかね。中途半端に、技術でなんとかできるようにしちゃうと、そうでなくても難しいコンピュータやネットのことなんか、誰も素人しないでしょ?別に、「初心者のためのWinny講座」なんてのをNHK教育でやれなんて思ってませんが(苦笑)、すくなくとも開発者や提供者、マスコミには、そのあたりの倫理観をある程度もっておくことが必要なんではないでしょうか。

いろんな方が提案されてますが、現状としては、「Winny使わない」とか「複数で使うパソコンはアカウントを作っておく」とか「仕事とプライベートのパソコンは使い分ける」とか、たいした対処ができないでしょうが、国家百年の計を考えると(笑)、こういうことからはじめる必要があるんじゃないでしょうかね。ニュースだけじゃなく、身の回りのいろんな話を聞くと、そう思います。