小児科医

フラスコさんのところで、「小児科の先生」を見つけました。フラスコさん、最近子供関係の記事が多いなぁ。授業関係が終わったからかな。あっ、うちもか(笑)

しかしながら、小児科の経営が困難であるともききます。
知るきっかけは、小児科医の自殺だったと記憶しています。

その小児科医の遺言状を、つい最近見つけました。もう7年も前のことになるんですね。結婚もできると思っていなかった頃の話です。

今、親の立場で読み返すと、自分たちのいる世界について、あらためて考えなおしたくなります。

紹介されている遺言状の内容はこちらです。


子供がいる方なら、ほとんどの人が小児科のお世話になったことがあるでしょう。私の子供もちょくちょくお世話になりますし、私自身も子供のころ体が弱くてお世話になっていました。
そして、子供がいる方なら、小児科探しに苦労された経験がある方も多いと思います。歯医者のように「いっぱいあるから、どこに行ったらいいか、迷うわ」ではなく、「近所にあんまりないねん」とか「うちの方針とあわへんねん、あの先生」など病院の数が少ないこと、子どもへの治療や投薬の方針などで、かかりつけの病院を探すのは、結構大変なものです。
私たちは、幸い、出産した病院に小児科があり、そこがいい先生で、出産後の退院から1週間程度で通院しないといけないはめになったので(汗)、たいした苦労はしませんでした。しかし、急病などで、かかりつけ以外の病院を探すときは、結構大変でした。

紹介された遺言状の内容は、淡々と事実や状況の説明が書かれており、本人の言葉は最後に書かれます。小児科の数が少ないことは、よく知っていて、子供を見てもらう先生にはいつも感謝するのと同時に、大変なお仕事をされているなと思っていたのですが、遺言状が紹介されているページに書かれている、全国の小児科の減少数を見ると、この国の将来が本当に心配になります。ほんと、エラい方々は何を考えているでしょうね。

こんな中で、近隣の自治体がある取り組みをしようとしています。まぁ、市長がかわったせいなんですけど(苦笑)、うまくいくといいですね。

薮本吉秀市長は二十九日までに、市民病院小児科、産科の常勤医師確保に向け、研修中の小児科医に奨学金を出したり、院内のスペースを開業医に貸し出すなど、あらゆる手段を検討する方針を固めた。近隣の大学医学部への働きかけも続ける。市長は小児医療の充実を子育て支援策の柱の一つに位置付け、行財政改革と並行して取り組むという。
小児・産科の常勤医師確保へ 市民病院 研修医に奨学金」(神戸新聞 2006/01/30)